今月のまんがくらぶ
まんがくらぶ2008年8月号の感想
特別定価400円で、いつもより厚いです。増ページになっている連載も多数です。しかしながら、内容について熱心に語りたくなる漫画は少なかったです。すみません。
『有閑みわさん』 たかの宗美
すみません。やっぱり私には、この漫画の面白さがわかりません。
優秀な主婦は、天井裏のほこりを溜めたりは、しないのではないですか。
『マーメイドブルース』 小池田マヤ
人魚とタコとイカの漫才と、地上の人情話。早くもパターン化してしまい、発展性がみられません。
『お一人様二つまで』 内田春菊
すみません。毒を吐きます。内田春菊ファンのかたは、読まないでください。
父親への罵詈雑言と、意味不明なレシピ漫画。全然魂がこもっていない、省エネ漫画です。私は、一本一本に魂を削って描かれる4コマ漫画を愛しています。私にとって、この漫画は不快なだけです。
内田春菊先生も、もう十分な金儲けは、なさったんでしょうから、こんな紙屑以下の漫画を、いつまでも描きちらしている必要は無いでしょう。早く引退なさってはいかがですか。
『新自虐の詩』 業田良家
最終回。ひとつの町内の話なのか、世界全体の話なのか、最後まで曖昧なままでした。話のスケールの広げ方が極端で、悪い意味でセカイ系の系譜に連なる作品になってしまいました。そのために、訴えかけたいテーマが、私の心には響きませんでした。残念です。
ラストのコマにいるのは、初期に出ていた、もじゃもじゃ頭の男ですね。
『けものとチャット』 みずしな孝之
「3日に1度」 強裂じゃなくて、強烈ですね。
『アパートの部屋貸します』 秋吉由美子
「どう考えても」 「そらあおかしいさ!」、まさしく、その通り。こういうメタレベルの突っ込みが出るあたりが面白いです。
綺麗な部屋は、男性の部屋か、女性の部屋かは、よくわからないかも知れません。しかし、汚い部屋は、散らかっている衣類で、女性の部屋だと、すぐ分かってしまいそうです。
「そしてふり出しへ」 掃除を手伝ってもらうのは、マズいのでは? 女性の衣類や下着が、いっぱい見つかって、とんでもない誤解をされそうです。
『せんせいになれません』 小坂俊史
「早く来い来い日曜日」 マニアックな話になりますが、小坂俊史作品で、目の描き方が20世紀バージョン(黒ベタ塗りつぶし)なのは、『せんせいになれません』だけになっています。相沢さんと千田さんの顔が、なんだか懐かしく映ります。(追記)この漫画の1コマ目にミスがあったようです。詳しくは、こちら。単行本では、描き直しになりそうです。
「きょうも朝からずっと」「3分に1回」 1〜3コマ目の伏線がよく効いた、読み応えのある作品です。
「スキル不足」 池田は、脱線が苦手なんだ。ちょっと意外です。
「ハレンチ教室」 ショタ好きには、たまらないシチュエーション。純情な6年2組の女子たちには、恥ずかしかったようです。
「しかも2着だけ」 エロス不発。2コマ目の顔を赤らめる河田と池田、4コマ目の冷や汗をかく河田と池田が面白いです。
「時は金なり」 きちんと2コマ目、3コマ目に伏線があります。
「狙うのはボディにしな」 班のなかでのトラブルでしょうか。中野さんにも、品田さんにも、陰湿なケンカは似合いません。健全に殴り合って、仲直りをしてください。
「いま4+くらいかな」 沼田君が萌えキャラ化しつつあります。家事能力が高い、眼鏡の秀才、『らいか・デイズ』の竹田君に近づいてきました。
「いい柄だな!! 桃山」 シュールな一本。池田のネクタイは赤のストライプだったのか。
「うかれすぎ」 『サイダースファンクラブ』を読んでいるので、理解できた一本。ライブの最後に、ギターピックを投げるのと同じようです。
6ページあると、読み応えがあっていいですね。面白かったです。
『ちこりん日記』 山野りんりん
季節を先取りすることの多い4コマ誌にあって、めずらしくタイムリーな七夕ネタ。
なずっちは、方言属性だったのか。ズキューン!やられました。どこの出身なんだろう。やっぱり山口なのかな?
「ちこりの願い」 願い事が微笑ましいです。
『エデンの東北』 深谷かおる
涼子ちゃんが完璧超人すぎるだけで、さゆりちゃんも十分かわいいですよ。
『天使の事情』 神仙寺瑛
「もうちょっと遊びたいねん」 これは洒落にならない。太一くん極悪です。
『おのぼり物語』 カラスヤサトシ
父の死をクライマックスにして、次回最終回だそうです。残念ですが、この後は、アフタヌーンでの仕事が軌道に乗って、日々の暮らしは『カラスヤサトシ』に描いてしまっているのでしょうね。
『おたやん』 古川紀子
「こうして大人になるんだね」 笑いました。悪意1000%あたりで作ればいいのに。
「………」 1本目と対になる作品。面白いです。
『コンビニ番長』 ふくた伊佐央
「お気に入りのキーホルダー」 こちらも七夕ネタ。
『ノンストップおヨメ道』 柘植文
「デキるヨメがさらなるエコを追い求めた時行きつく乗り物 それが一輪車だと思うんですよ!」 あいかわらずのフナバさんの超理論。
『ネコナデ』 KUJIRA
つまらない漫画、つまらないドラマ、つまらない映画、つまらないメディアミックス。16ページも使うのは、ページの無駄です。そのぶん雑誌を安くしてください。
『うたうめ』 安田弘之
「お嬢様ごっこ」 服装からして本格的。つきあってくれる母親が優しいですね。