ビッグコミック増刊

 ビッグコミック2009年4月17日増刊号より、『れんげヌードルライフ』の感想


『れんげヌードルライフ』 小坂俊史
 「まじめな娘がばかをみる」 タイトルどおりの1本。2コマ目の「お店ほっとくと」が伏線になっています。4コマ目、かなりレトロなゲームセンター。最近ゲームセンターも行かないなあ。まじめな娘、れんげちゃんは、ゲームセンターで遊ばずに、ドンブリを持って、まっすぐ帰るのでしょう。
 「常にだいたいで」 麺のゆで加減に、そこまでこだわる男が、よりによって、れんげ亭に通うとは。常連になっているということは、それだけラーメンに魅力があるということなのでしょうか。どんな魅力なのかは、よく分かりませんが。
 「安心のブランド」 サイドメニューは、コンビニのほうがましだけど、ラーメンを食べるなら、れんげ亭へ、という常連客の皆さん。やっぱり、れんげ亭のラーメンには、何らかの魅力があるようです。2コマ目、れんげちゃんのエプロン、ベタ塗り忘れですね。でも、エプロンは黒じゃないほうがいいかも。
 「環境保護の気も失せる」 女子中学生の手作りシリーズ、今回は箸。以前には、小鉢を作ったこともありましたね。箸1本680円って、1膳だと1360円になるのかなあ。4コマ目のれんげちゃんの表情がいいです。
 「店主まるもうけ」 『サークルコレクション』の奇天烈サークルを思わせるオチ。でも、立喰そばの場合、食券の値段が平均400円として、25種類で1万円か。大もうけというには、ちょっとスケールが小さいですね。単価が高くて、種類が多くないと、うまみが少ないかも。
 「鼻はきくが気はきかない」 3コマ目までは、ラブコメ青春漫画みたい。小坂キャラが、「デリカシー」なんて言葉を口にするのは、珍しいです。4コマ目で、成人くんの変態性が爆発、れんげちゃん大暴れ。大暴れするれんげちゃんを、直接描いていないところが、センスの良さですね。
 「有言実行」 2段オチ。雰囲気だけで、店側になんのメリットもない営業時間変更。バカ正直な2人の姿に、心がなごみます。