今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2009年4月号の感想


表紙:さりげなくカッパ君が。単行本の宣伝ですね。あと、アユカワさん、やっぱりお酒の飲める年齢だったのですね。エビハラくんが酒に弱いのは、設定どおりです。


おうちがいちばん』 秋月りす
 「3歳児は見た」 トキヒコくんは利発な3歳児ですね。
 「桜に想う」 家族の歴史を感じる一本。
 2色カラーページは再録。欄外コメントも担当編集者の代筆です。秋月先生に、何かあったのでしょうか。ご病気など、悪いことでないことを祈ります。


『ご契約ください!』 東屋めめ
 営業の相手が、社長の仕事になるのは、経営が順調な証拠。この不景気に羨ましいです。
 前回の看病で、ますます近づいた社長と吉田さん。もはや、ただの営業と営業先の関係じゃない感じです。そこへ何も知らずに入り込む黒木さん。そして、ラストに衝撃の対面! まるで、浮気発見現場みたい。ビジネスの場とは思われません。


『クロジとマーブル』 富永ゆかり
 かつおぶしの出汁だと、ねこの反応が違うというのが面白かったです。でも、何で猫って海産物が好きなんでしょう? 海に住んでいたわけでもないのに。
 さまざまの事おもひ出す桜かな 芭蕉の句ですね。


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 タイトルバック:ヘルメットが飛んでいるから、外された球をスクイズにいっているポーズでしょうか。手に持っているものの正体は本編を読めば分かります。ユニホーム、BL楽園って。
 「使い切った」 今回は、定もっちゃんじゃなくて来栖さんがツッコミ。
 「翌日のランチ<お玉」 定もっちゃんに来栖さんがツッコミ。
 「給湯室で」 カラーザラメでカルメ焼き。どんな色になったんでしょう?
 「おやつ」 基本的に、この会社、あまり仕事をしていないような。
 「本日就業後」 でも雰囲気はいい会社ですね。


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 またも新キャラ登場。寂光ちゃん。両生類系。でも、手足までディフォルメしているのには、ちょっと違和感があります。
 ちなみに寂光とは、寂静の真理によって発する真知の光照のこと(広辞苑より)。よくわかりません。


『ふたごもんじゃ』 矢直ちなみ
 ぷにぷにした奈乃ちゃんもかわいいですね。冷静なクニちゃんが、なかなかいいキャラをしています。


『奥様うでまくりっ』 野中のばら
 節約師匠、塚田さん登場。
 「師匠の家」 なつかしい風景。
 「常識を語る人」 ナポリタンは冷凍しないほうが美味いと思いますが。
 「千絵さんの記憶力」 バナナとキウイも冷凍できるんだ。知らなかったです。


『店長の憂鬱』 碓井尻尾
 2色カラー。いつもより、赤色が茶色っぽい気がします。何故でしょう。
 「花見少女」「スポット」 店の前で一人で花見は恥ずかしいけれど、コンビニの前でみんなで花見は恥ずかしくないんですね。乙女心は微妙だな。
 「さくら」 さくらと聞いて、どんなキャラクターを思い浮かべるかで、歳が分かると言いますが、今の旬は何なんだろう。私は『エスパー魔美』ですね。


『P探偵事務所の事情』 テンヤ
 ゲスト。
 主人公の名前の阿笠美沙は、アガサ・クリスティと山村美沙からとったんでしょうか。
 探偵事務所への初出勤から、初事件の解決までを、手堅くまとめてある印象です。ただし、絵が手慣れている感じはいいのですが、4コマのネタは、いまひとつかな。


ひみつの花園』 みなづき忍
 ゲスト。女子寮もの。
 キャラクターがいっぱい出てきましたが、いまひとつ魅力がないです。面白くなりそうな設定なのに、もったいない。


『全力委員長』 のしお
 「春夏秋冬」 委員長は居眠りをするときは、眼鏡を外す主義。堂々としています。
 「ピンチ」 グダグダなオチですが、そのグダグダ感が面白いという変な一本。


『とーこん家族』 よしもとあきこ
 タイトルバック:チキチキマシン猛レースの岩石オープンですか。
 「カブ」 ゲーム『おいでよ どうぶつの森』を思い出しました。
 「花びら」 わーい、由紀ちゃんの入浴シーンだ。
 「桜」 田中さんも準レギュラー化したようで、なにより。


『ういういdays』 犬上すくね
 広瀬君かわいい。


『東京眼鏡』 あらい・まりこ
 母親の浮気相手の靴を捨てるって、映画『河童のクゥと夏休み』でもありましたね。
 夕方から夜の校舎が舞台。だけど、いまひとつ薄暗さの表現が、ピリッとしない印象があります。全体に、スクリーントーンが、あまり効果的に使われていないような。あらい先生は、普段はスクリーントーンを使わないので、トーンワークは苦手なのかな。夕方なのに、窓の外が明るいのも、ちょっと違和感があります。
 毒島さんと京子さんの絡みは良かったです。全体のオチも良いですね。


『中央モノローグ線』 小坂俊史
 今回のテーマは、桜で統一されています。8人のヒロインに、それぞれ桜の物語。ハードルの高い設定ですが、十分にクリアしています。お見事。今年の桜はまだなのに、中央線沿線の桜ネタを集め、それをキャラクターの思いと重ねさせるのは、大変だったことでしょう。
 「中野桜」 室内ジャージから運動用ジャージに着替えるところが、女の子ですね。
 「高円寺桜」 春は商売繁盛の季節。よかった、よかった。新規のお客さんが定着するといいですね。気持ちが充実しているときは、なんでもないものが、きれいに見えるものです。
 「阿佐ヶ谷桜」 麻美さん、想像以上に図太いです。何年かかっても、なかなか3コマ目の台詞は言えませんよ。
 「荻窪桜」 人の親になって、初めて花の美しさを知る。そういったものかもしれません。でも、ママ友は早めに作ったほうがいいですね。
 「西荻窪桜」 ナイスアイデアと思いきや。でも、いっぺんにドサッと落ちなくて、よかったですね。ちょっとしたいたずら心と、詩的な感性が、茜さんらしいです。
 「中野桜について 1」 中野トリビア。桜まつりでは、ブラスバンド演奏、パレード、カラオケ大会、歌謡ショーなどのイベントが開かれ、模擬店も出るようです。祭りはいいけれど、桜に提灯は、ちょっと無粋かもしれません。
 「中野桜について 2」 こちらも中野トリビアイチョウと桜の意外な因縁。確かに、桜まつりを大々的にやる以上、イチョウ並木より、桜並木のほうが、商売上ありがたいという気持ちは、分からなくもないですが。立派な桜になってほしいと願う、なのかさんの心が、しなやかです。
 「三鷹桜」 太宰治は、人格最悪ですからね。そうか、6月の上水が増水したときに、身投げしたのか。4月だったら、水かさが少なくて助かったかも。
 「武蔵境桜」 新宿での高校生活は彼岸へ去ってしまいましたが、キョウコちゃん、おめでとう。地元でも、高校に通えば、同級生の住所がばらけるので、行動範囲はずっと広がるはずです。3コマ目は、緋寒桜のシャレですね。担任の先生、目でピーナツかみ機が必要です。新宿の高校に通うようになったら、キョウコちゃんが、この作品を卒業してしまうのではないか、と思って、ちょっと心配していましたが、一安心しました。
 「吉祥寺桜」 今月は男と別れないと思ったら、カップルに黒い念を送っている祥子さん。もしかすると、井の頭公園のボート池の、カップルが分かれるというジンクスは、祥子さんの念に、力をもらっているのかも。
 「中央線桜」 東中野トリビア。そうか東中野の線路沿いの桜並木は有名なんだ。電車の過ぎゆく時間と、花の盛りの過ぎゆく時間を、重ねる感性が素晴らしいです。


『野性のじかん』 カラスヤサトシ
 天狗の面を後ろにかぶって、後ろにコケたら、かなり危なそうです。