ビッグコミック増刊

ビッグコミック2008年12月17日増刊号より、『れんげヌードルライフ』の感想。


『れんげヌードルライフ』 小坂俊史
 「それを食わされるのも私」 持ち上げて、落とす。ギャグの基本ですね。あいかわらずの親父さん。振り回されるれんげちゃん。でも、買ってきたドーナツを使っていては、原価がかさむのでは?
 「そんなもの頼んでねえ」 スーパーウェートレスれんげちゃん。店のこと、客のこと、思っているんだなあ。台無しにする親父。刹那的に生きているんだなあ。
 「引き立てるもの」 親父も客も、どちらも屁理屈という感じ。でも、論点の切り替えが、ばしっと決まっていて、面白いです。会話を忘れるほど美味いラーメンか。確かにあるもんなあ。
 「とめどなき副産物」 試作品3号の翌日が、試作品14号だったなら、開発期間が2週間だと、どのくらいの数の試作品ができたんだろう?れんげちゃんは、全部試食しているんですよね。大変だ。
 「冬の生理現象」 伏線のビシッと効いた一本。中本目黒店とか、客1人に、ポケットティッシュ1個をデフォルトで渡す店もありますね。中本では、ティッシュは必需品です。
 「届けこの思い」 甘酸っぱい青春物語だと思わせておいて、一転キレのあるオチへ。毎日毎日新メニューを思い付くって、成人君、かなりセンスはあるんじゃないでしょうか。
 「くたびれもうけ」 ラーメン30杯じゃなくて、替え玉30杯だから、店の損害としては、少なくて済んだんでしょうね。1玉100円として、3000円程度。でも、精神的ショック、肉体的疲労は大きかったことでしょう。