まんがライフセレクション有閑みわさん増刊号
まんがライフセレクション有閑みわさん増刊号から、トリビュート漫画の感想を。
私には、たかの宗美先生の漫画の面白さは、よく分からないのですが、トリビュート漫画を見ていくことで、そのあたりの事情が、多少は分析できるかも知れないと考えています。
神仙寺瑛編
端正なトリビュート。神仙寺先生自身も、動物や乳幼児という、普通はしゃべらないキャラクターを動かしているという経験があるので、全くしゃべらない妻という、普通に考えると不自然にも感じてしまうキャラクターを、うまく動かしています。
あらい・まりこ編
たかの先生が描いても違和感がないであろうネタ。ただし、4コマ目、たかの先生ならば、「まかせて・・・」という台詞は使わず、貯金箱に「←貯金箱」というような説明をつけたのではないかという気がします。漫画としては、台詞を使うほうが自然なのですが、頑として台詞を使わないところに、たかの先生の独自性がある気がします。
むんこ編
むんこ先生も、サイレントを非常に得意にしているので、みわさんの動かし方は、非常に自然です。ただし、漫画の内容は、まさに「ギャップ萌え」の極致。たかの漫画とは、全く無縁な萌えを、強調しているところは、明らかに、たかの漫画とベクトルが違います。
東屋めめ編
ネタ自体は、みわさんらしいです。ただし、しゃべらない妻とのコミュニケーションを描くことの難しさに、ちょっとテレパシーが入っているような漫画になっています。
カラスヤサトシ編
ほとんどみわさんが関係ない、いつもの通りのカラスヤ漫画。
みずしな孝之編
いつも通りのみずしな漫画。やっぱり、無言は貫けず、「キレイにするのよ」とか「キレイな布を持っていて助かったわ」などのモノローグ台詞の助けを借りています。
いでえいじ編
いでえいじ先生、久しぶりの4コマ作品。みわさん漫画がパターン化していることを、逆手に取ったパロディ作品です。いで先生は、パターンを生かしたパロディが得意で、以前にも、かりあげクンパロディで白眉と言える作品を残していますね。