まんがタイムオリジナル2016年11月号

まんがタイムオリジナル2016年11月号

らいか・デイズ』 むんこ

 「忌憚なき母」 1コマ目の「ちまちま」が、4コマ目の「市松人形」の伏線に。
 「そーゆーの好き」 パーカーのフードの中にいらした肝付兼太さんが、まさか亡くなられるとは。

『ねこにまたたび恋ばなし』 松田円

 生きていたら40歳を過ぎている猫、ということは、みっちゃんが亡くなって、20年くらいが経つのでしょうか。普通に生活をしているけれど、どこかで時間が止まっているような部分も感じさせます。

『おかん』 小坂俊史

 「あんたならやれる」 野菜の贈与における最高のステージ。
 「種まく人」1コマ目、座っているサツキの目の位置より低いカメラが新鮮です。中央にあるのは蛇口でしょうか。
 「対面サービス」 イモ、ナス、栗、ナシ、柿、キノコ、いちじくという秋の食べもの尽くしの趣向において、強引にねじ込まれた秋刀魚ネタ。
 「あなたとは違うんです」 思考が次のステージに進むと、その前の思考のステージでの前提条件を忘れてしまう、というのは、粗忽における基本パターン。
 「8歳にして」 小坂夫妻の梨ブームを反映。好みの変化もあるでしょうけど、美味しい品種の梨が、どんどん出回るようにもなってきています。
 「痛恨の一撃」 鉄砲ではなく、鉄扉が武器となったかたち。
 「都市伝説だと思ってた」 作った料理は食い切るというのは、たまにしか自炊しない独身男性にも共通する生活の習慣。
 「桃ならまだしも」 土地も自分たちの所有ではなさそう。
 「仇で返しまくり」 昔話のように、柿ときたら、次は仇。
 「あてずっぽう」 いちじく、あけび、ザクロと、無料で採取できそうなものばかり。
 「ひたすら配るだけ」 感謝還元売り尽くしセール。

『スズちゃんでしょ!』 辻灯子

 バス旅行、バッグのおやつ、滝、杖という小道具から、沖田修一監督の映画『滝を見にいく』を連想しました。キックされなくて良かったね。

『たよスポ』 王嶋環

 漫画はフィクション。したがって、このパラレルワールドでは、オリンピック種目に野球があるのが普通なのです。

『まんしゅう』 唯洋一郎

 レトロな絵柄と思われがちですが、その一方で、これだけデジタル化が進んだ漫画も珍しいです。コマの枠線、ふきだしの枠線がコンピュータ作画であるのは基本として、キャラの輪郭や顔のパーツも、しばしば楕円ツールなどで描かれています。