まんがタイムオリジナル2014年6月号

まんがタイムオリジナル2014年6月号の感想
http://www.manga-time.com/link/data/magazine_09.html

ラディカル・ホスピタル』 ひらのあゆ

 プライベートの蓮見師長は、最後だけでなく、最初にも出ていたのですね。エリザベス・フェラーズのミステリに『猿来たりなば』という作品があるのですが、似たような仕掛けがあったのを思い出しました。

猿来たりなば (創元推理文庫)

猿来たりなば (創元推理文庫)

『おかん』 小坂俊史

 「魅せられて」 貯蓄より興業に走る母。
 「しかもひとりで」 梅酒1Lは約1,500kcal。度数は15度くらい。梅酒のびんを5Lとすると、ひと晩でひとりで飲んだら、カロリーは7,500kcal(成人3日分)で、アルコール摂取量は750mL(ウイスキー2本分)。
 「敵は己にあり」 ここで誘惑に負けそうな自らの姿をさらすことで、2本あとのジュンの行動に、多少の免罪符が与えられる。
 「ぜいたく気分」 落語の壺算を思い出しました。60円で激安ジュースを買って、それを返品して、さっき払った60円と合わせて、120円のコンビニジュースを買おうとすると、壺算と同じ展開になります。
 「期待してるよ」 仮にレアカードが1000円で売れるとしたら、次の100円でレアカードを引ける確率は、確実に1/10未満。
 「払う快感」 ヒーローバンク+北斗有情拳(トキの技)。
 「ライフスタイル」 コゼニを無駄使いする場所としてのゲームセンターの説得力。
 「とにかく満たせ」 5Lのびんに1円玉を詰めていく場合、1枚1gでアルミの比重は2.7だから、詰め込んだ時の空隙の割合を50%とすると、6,750枚入るという計算になります。
 「秋あたりに会いましょう」 早期にけりをつけるための1円玉投入が、早期の精算を妨げる。
 「男のロマンだよ」 タンス預金ならぬ埋蔵預金。
 「杏仁豆腐やめとけば」 梅の実に始まり、杏の種に終わる。

『ぎんぶら』 安堂友子

 食用巨大ミミズ。クエント星のスナモグラみたいなものか。
 オトメンロ成人が、オスかメスかが気に懸る。

『せんせいのたまご』 みなづき忍

 「よだか」に「ぎんが」、宮澤家は賢治マニア。

『あまかす・あくとれす』 オオトリキノト

 やけに映像を作成する作品の多い今号。
 どっちかと言えば茹ですぎの麺と、失敗作のスープのラーメンが、宣伝映像で大流行り、というのでは読者がスッキリしない。印象がフワフワしてしまうので、ここのラーメンの魅力がどこにあるのかは、はっきりさせておいたほうが良かったように思います。

『脳内フェスタ』 松永みやこ

 「美魔女」 美女のハードルの高さと、美魔女のハードルの低さ。