まんがライフSTORIA Vol.5

まんがライフSTORIA Vol.5の感想

『スパロウズホテル』 山東ユカ

 私屋カヲル先生が登場する号で、サーバルキャットを登場させる心憎さ。名前は『ばるたん』ではなかったけれど。

ラーメン大好き小泉さん』 鳴見なる

 納豆キムチレアチーズラーメン(岩手)か。東北の名前の長いラーメンは、味噌カレー牛乳ラーメン(青森)だけじゃなかった。盛岡駅と仙台駅前にも店のある『柳家』の名物らしいです。

『父の再婚』 私屋カヲル

 父に新しい恋人ができて、腐る女子高生の話。

『冬の終わりに春の始まり』 仙石寛子

 小坂俊史ファンならおなじみ、稚内の風景。自動販売機に「つめた〜い」があることも既知。

『これでおわりです。』 小坂俊史

最後の納品
 10,001回目のプロポーズ。存在の重さと軽さのバランスの物語のなかで、主人公が最後まで名前を呼ばれないのが象徴的です。匿名性を持ったままの主人公。彼が匿名性を保持しているため、最後のビラは、個人情報を含む中傷ビラとはなりません。もっと単純なメッセージ。物量をもちだす人には物量を。
 数字がキーとなる作品なので、至る所で数字がちりばめられて、1万回の伏線が、1万回のカタストロフィーに収束します。極東(10)、関東(10)、四宮、4箱、2箱、月一、4人、一度を経ての一万回。そして、ケータイ番号、4年、3人、1人、A4 、31からの一万回。
 小坂キャラはエンジンがかかると思い切った行動に出ます。作者をはじめとして。後片付けの手間を考えなければ、A4で1万枚のコピーは、5万円くらいの支出でしょうか。