今月のまんがくらぶオリジナル
まんがくらぶオリジナル2013年2月号の感想
『うしろのご先祖さま』 勇人
原始時代のご先祖さま。26ページは、ねここねこ+噛みねこ。
しかし、人間の歴史は、縦に並べると短い。1世代が20年とすると、80人くらい並べれば、日本は古墳時代です。1000人も並べたら、クロマニヨン人のいる世界。同時代には60億人もヒトがいても、歴史軸で並べると人類の歴史なんてそんなもの。
『はるまち・ダンス』 佐藤両々
「あまり「デカイデカイ」と言うものだから」 タイトルで納得。そりゃ「うるさいチビ」くらいはイイマスヨ。
「プレゼント」 手芸好き兄ちゃん。
「歩く姿は」 西洋雪だるまかと思ったら、歩く姿はジャイアントモア。
「なにはともあれ」 兄は蛇のハンドパペットを何に使う気だ?
『アイドル≒アニオタ』 向清太郎 ワタマツ
ザ・代理原稿。≒をニアリーイコールと読ませる中二病はよし。
オタクの突き抜け方が足りない感じ。このオタク描写なら、一般人が想像しただけでも描けるレベル。経験者ならではの深みを。例えば、アニオタがIpodに入れているアニソンの数が、100曲だけということはないはず。きっと桁が違うほど多いよ。
アニメ『ゆめりん』もリアリティ不足。『うちの大家族』の『めもりん』の存在感を見習って。プロという土俵に立ったら、ライバルなんですから。
『いけいけオトコ道!』 宮嶋聖矢
ケンシロウと聖矢がいるスタジオモリケン。
レポート漫画というのは、説明台詞のひとりごとが多い漫画になりがちですが、そこを感じさせないのが腕の見せ所。この漫画は、まだその域には達していない感じ。ついでに言うと、落語も、説明台詞のひとりごとが異様に多いのですが、それを感じさせないのが芸というもの。
この展開だったら、北条晶先生か編集TM澤さん、どちらかを消して構成したほうがスッキリするのでは。
『いとをかし』 楠見らんま
美少年を飼育するのは人類の夢。
『ラジ娘のひみつ』 小坂俊史
「別の形で会いたかった」 あいりもON AIRモードがモテなさそうという自覚があるんだ。まあ乙女心は伝わらないか。でもアレが好きなんで付き合いたいという嗜好の人も案外多そうですが。
「無敵の乙女たち」 「たち」ということはマネージャーさんも。芸能マネージャーになれた人が、中学生でどんな大それた野望を抱いていたのか気になります。
「決戦は木曜日」 月曜日から!
「マスクマン現る」 星空タカシ登場。あいりの胸のリボンが本気を表しています。
「君の名を呼ぶだけで」 出力が下がると瞳が大きくなるんだ。
「本人確定」 二重人格者が、好きな人の前だとさらに別人格になっちゃうというのは、北村薫のミステリ『覆面作家は二人いる』のシリーズを思い出しますね。
「愛の力ですよ」 愛の力は強し。ヤクザのように。
「下にもぐりこめ」 これは次へのつなぎの1本。ナイスタイトル。
「みせてあげましょう」 ためておいたものが大爆発。キャラ的にも。漫画の流れ的にも。
「思いのほか人気者」 サンダル和尚のネタ初披露か。たとえ届けてもらっても、このレベルでは採用は困難か。
「悲しきデキレース」 伏線の回収。番組的にも。漫画の流れ的にも。
『ベルとふたりで』 伊藤黒介
「ののかちゃんチェック」「愛の旋律」 最後のダメ押し台詞は本当に蛇足。こういう無駄な台詞を入れないということが、漫画を構成するということではないかと思うのです。
『のぶながちゃん公記』 くりきまる
「生駒吉乃」 生駒吉乃は信長の側室ですが、今後どんな男女関係(じゃなくて女女関係か)になるのでしょうか。
『病んカノ』唐草ミチル
漫画としての見せ方にまだ工夫の余地がある気がします。両親の登場も、もっとタメがあって良かったと思います。2本に分ける手もあったのでは。
『ピンクそらりんご』 みずしな孝之
次回第一部完。なにがしたかったのかは、はっきりとせず。