せんせいになれません8巻
- 作者: 小坂俊史
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2012/10/06
- メディア: コミック
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小坂俊史の小学校4コマ漫画、『まんがくらぶ』の長寿連載の単行本8冊目。
14年も続いている漫画なのに、枯れたり丸くなったりせず、安定感はありながらも、常に切り口がフレッシュです。キンタマの宇津井、皆勤賞の藤井、早朝掃除の月野、ドッジボールの水木、クリスマスの沼倉、ラップの和泉と、キャラクターの新鮮な一面が、8巻になってもキラキラと輝きます。
個人的に好きなネタは、
忘れ物女王の拾い物p7『香り高き居残り』
針の穴を通す時間錯誤トリックp12『秋の日の奇跡』
「マチュピチュ」とか「起こすな」とか傑作が多い習字ネタp20『正月の空に思う』
機体色はピンクなのに量産型p24『量産型だ!! 桃山』
風化させたくない時事ネタp31『筋書き通り』
シビアな実践主義者p33『夢の中で確かめる』
酸味剤に何を使った?p38『外から溶かされる』
夢多き実践主義者p42『いろいろやってもらいます』
物理的に首が飛ぶp49『ただのヒモだ!! 桃山』
一夏のアバンチュールp57『秘密の公園』
ウロボロスの蛇p59『使いきったぞ!! 桃山』
珍しくややクレバーな池田p61『屋根付き個室』
人生における苦い真実p73『出過ぎた真似でした』
富める者が富む世界の縮図p78『これが世の中か』
現金なバレンタインp86『ヤツとの違い』
スヌーピー的な世界p89『なぜここなんだ!! 桃山』
オチへの精度の高さp93『まあ寝てましたけど』
高いストーリー性p102『かけこみ寺』
文明の衝突p106『家族間戦争』などです。
付録は、登場生徒ごとの見どころチェック。登場しないキャラは、表紙裏で救済。裏表紙の裏とはいえ、6年2組の西園寺くんに初の台詞が与えられたのが感慨深いです。
本当は、この『せんせいになれません』8巻の感想を書くのと同時に、ある企画をアップさせたかったのですが、あまりに時間がかかるので、延期することにしました。
延期した企画は、かつて、熊谷はさみさんのホームページ『トペニワッカ』にあったコンテンツ、『せんせいになれません生徒登場回数ランキング』です。
ご存知のように、インターネットのコンテンツの主流は、ホームページ型→ブログ型→ツイッター型と変遷をとげていますが、ホームページ型における小坂俊史先生の主要なファンサイトは3つありました。
『コサカWeb』 あうんらさんのホームページ。現在も閲覧可能。1997年〜2006年の詳細なコサカ年表の史料価値が高い。『うるぐす共和国』についても、詳細な記事がある。
『がんばれ小坂俊史』 ゴージャスD今井さんのホームページ。現在も閲覧可能。2008年まで、その月の連載分の小坂俊史作品について、人気投票を受け付けていた。『サークルコレクション』のサークル名鑑など解析系記事も充実。
『トペニワッカ』 熊谷はさみさんのホームページ。現在はデータが残っていない。キャラクター人気投票や小坂キャラのドット絵アイコン付き掲示板、せんせいになれません生徒登場回数ランキングなど、にぎやかなラインナップだった。
いずれも管理者の献身的な努力によって、訪問者を歓待する素晴らしいホームページでした。
私がブログを始めたきっかけは、間違いなくこの3つのホームページにあります。これらのページがとても楽しかったからこそ、自分も何かを始めたいと思ったのです。
そして、今回『せんせいになれません』8巻で、小坂先生自らが生徒出演数をチェックするという付録を付けられました。生徒数は80人、楽な作業ではないはずです。
作者自身が数えた、かつて数えていたファンがいた、ならば今度は自分が、登場する生徒たちを数えましょうと思ったわけです。いずれ同人誌的なものを作る際にも、記事に使えそうですし。
とは言うものの、実際数え始めてみると、これが思った以上に大変で。現在3巻の初めまでは終わったのですが、その後は遅々として進みません。ここらで世間に宣言をして、退路を断っておかないと挫折するかも、と思ったので、今回の記事となりました。
いずれは必ず公開します。気長にお待ちください。
(追記)公開しました。こちら。