鍵のかかった部屋


鍵のかかった部屋 (角川文庫)

鍵のかかった部屋 (角川文庫)


 貴志祐介の連作短編推理小説。防犯のスペシャリストと女弁護士が密室の謎に挑む、防犯探偵シリーズの第3弾。
 「佇む男」 エラリークイーンの某作を思わせる、○○としての死体。虫一匹が通う隙間が謎を解きます。
 「鍵のかかった部屋」 こちらは、蟻の子一匹通さない、まさに「完璧」な密室です。機械トリックだけで密室ミステリを成立させることは、現代においては至難なのですが、やすやすとそのハードルを越えた傑作。見事な意外性とオリジナリティー
 「歪んだ箱」 欠陥住宅の殺人。施錠トリックの奇抜さは群を抜きます。
 「密室劇場」 シリーズを通して登場するトンデモ劇団のトンデモ事件。