コミティア100

 2012年5月5日は、同人誌即売会コミティア100でした。100回記念ということで、サークル数も参加人数も大幅増。とてもにぎやかな即売会となりました。
 寄らせていただいたサークルは、ジャポニカ自由帳(小坂俊史先生、重野なおき先生)、わたけい(渡辺圭祐先生)、突撃蝶々(山名沢湖先生)、ぱずる座(逸架ぱずる先生)、両々王国(佐藤両々先生、江崎ころすけ先生)、ムンチャイ(テンヤ先生)、Chiharoom(笹野ちはる先生)、猫丸印(楠見らんま先生)、ふじひろば(ふじひろ先生、野広実由先生)、ずんだもち姉妹(荒井チェリー先生、野々原ちき先生)、間口堂(間口まき先生)、シマウマックス(楯山ヒロコ先生)、さるさるの惑星(仙石寛子先生)、日々の暮らし(鈴木雄一郎先生)、ogasite(小笠原朋子先生)、うどん会(寺島令子先生、てらかわよしこ先生)、WATTS TOWER(板倉梓先生)、薔薇とチョップ(矢直ちなみ先生)、逆ギレ刑事(袴田めら先生)、れんれんと晶(カワハラ恋先生、北条晶先生)、ワーカホリック犬上すくね先生)、Plastic Age(王嶋環先生)、インターホン(ハトポポコ先生)、ダイオキシン大沖先生)、妄文社(だあうえさん)、SOFT-COTTON(シラトリユリさん)、4コマ同好会(たっちーさん、水池亘さん、すいーとポテトさん、八戸さん)など。カバンが重かった。
 戦利品はこちら。



 ジャポニカ自由帳の新刊は、6年3か月ぶりのオフセット誌『さよならゲーム』。とんでもない傑作。小坂俊史先生のリリカルでありながら、あくまでも辛口の作品もすごいのですが、重野なおき先生の連作が素晴らしい。地方大学新入生の群像を描く連作、ペーパーによるとタイトルは『甲府日和』。モザイクのようにからまった人間模様のなか、力強く語られるのは『まっとうに生きるということ』。複雑な構成で語るストレートなメッセージに感動します。
 妄文社の新刊は、SF4コマ『カスタネットプラネット』。ガチなSF設定と平穏な日常がシームレスでつながる、藤子・F・不二雄の遺伝子を継いだ傑作。大きな物語と小さな物語が絶妙にリンクして、けっこう本気で感動しました。この作品、4コマ誌のゲストで掲載されたら、かなり話題を呼ぶんじゃないかなあ。本格SF4コマというのも、なかなか貴重なアプローチ。他の作例としては、安堂友子先生の『ぎんぶら』くらいしか思いつきません。
 WATTS TOWER では、板倉梓先生のストーリー漫画『胡蝶酒店奇譚』が1冊に。充実の読み応え。おすすめです。COMIC ZINとらのあなで、書店委託&通販をしているようです。
 両々王国の新刊は、『たちまち描いてみたんじゃが コンパイルナイトのはなし』。今は亡きゲームメーカー『コンパイル』のトークイベント、『コンパイルナイト』の裏側では、メンバーのブッキングや日程調整などに、佐藤両々先生の大変な尽力が。表と裏のイベントを連続開催にしたのは、超ファインプレーですね。さすがの人徳と仕事能力。さぞかし有能な社員だったんだろうなあ。
 4コマ同好会『4コママンガのススメ』は、豊富な読書量が支える充実の4コマ漫画レビュー。作品に対する誠実な姿勢が伝わってきました。