今月のまんがライフMOMO
まんがライフMOMO 2011年10月号の感想
『森田さんは無口』 佐野妙
珍しく男子がからむエピソード。それでもやっぱり森田さん。ちょっとエロティックだけど、ジェントルで上品。
『おうちでごはん』 スズキユカ
ハンバーグを焼くたびに、物理学の「観察者効果」を思い出します。焼けているかを調べたいだけなのに、箸を刺す行為が、肉汁を流出させ、失敗にむすびついてしまうジレンマよ。
『崖っぷち天使マジカルハンナちゃん』 佐藤両々
共通の敵の前で、結束…しない二人。ところでメイシンは何をしているんだろう。
『初恋症候群』 瀬戸口みずき
おさななじみの女の子、瑠璃に、今のところそれほどかわいさを感じません。負け組男女や、痛いカップルを描く腕には、定評のある瀬戸口先生。リア充の勝ち組を魅力的に描くことが、本作でのチャレンジでしょうか。
現実には、女子高生と付き合うサラリーマンは大変でしょうね。なにかトラブルがあって警察に駆け込まれたら、犯罪者扱いですよ。
『青春甘辛煮』 碓井尻尾
まさか高杉妹が土方に! しかし、土方は恋愛とかにはまっったく疎そうなので、先は長そうです。
『イヴ愛してる』 伊藤黒介
これはフィクションだからいいけど、人間の想像した超自然的なものが、そのまま形になるかもしれない、という思考は危険です。インチキ宗教の生まれる根源みたいな考え方です。そのうち、その想像上の超自然的な現象が、さも有史以前からあったかのような、ペテン師的書き換えが行われることにもなります。世界とは、そんなに都合のいいものではありません。
『おがにくうーちゃん』 胡桃ちの
夏に腐敗ネタは勘弁。
『マンドラゴるァ!』 石田敦子
ジェノサイドをするかもしれない生物をペットにするというテーマ、なかなか着地点を見出すのは難しそうです。例えば、スズメバチをペットにすることに、合理性は見出せないように。
『わびれものゴージャス』 小坂俊史
藤村新一氏が初めて石器発掘を捏造した現場、座散乱木遺跡へ。
危なく取材する場所をまるまる間違えて、レポートするところだったというのも、『わびれもの』ならでは。人の見向きもしないところへ行くわけですから。でもこれは本当に危なかったですね。読んでいてもひやひやしました。
読めていたころの看板の写真がこちらです。
しかし、子供たち、エロ本探しで「ゴッドハンド」とか言っているんでしょうか。自分で捨てて自分で見つける自作自演もあったりして。