今月のまんがタイムオリジナル
まんがタイムオリジナル2010年3月号の感想
表紙の裏:ライブドアデイリー4コマの広告にびっくり。ライブドアが、芳文社と竹書房をつなぐパイプになるとは。あと、やる夫自重。
『球場のシンデレラ』 小坂俊史
新連載。野球マニアの小坂先生による女子プロ野球青春漫画。
小坂先生の野球漫画といえば、『空ぶり魂』や『ひがわり娘』女子野球編などがありますが、新作が本格的な月刊連載でのスタートとなります。
スポーツ漫画、青春漫画、コメディ漫画、群像劇として、見応えのある展開を期待します。これまでの小坂漫画のなかでは、『サイダースファンクラブ』に近い作品になるのかな。チームメイトやライバルが、続々登場するでしょうから楽しみです。
女子球技4コマには、重野なおき先生の『千秋しまってこー!!』という傑作があるので、それとはどう切り口を変えていくのかにも注目です。すでに主人公のタイプは全く違いますが。
現実の女子プロ野球は、ブルーベリーアイの『わかさ生活』がスポンサーになって、関西の2チームで発足するようです。京都アストドリームスと兵庫スイングスマイリーズ。うまく軌道に乗るとよいのですが。小坂先生も、取材で観戦に行くんだろうなあ。ホームページはこちら。
「扉が開く瞬間」 ななめ上の扉が開く。メルヘンズだからシンデレラなのか。
「あとで顧問に怒られます」 棒高跳びの棒で、イチローのモノマネ、さぞかしダイナミックで見応えがあったことでしょう。女子野球では、地肩の強さを生かして、速球派投手になるのかな。でも、なんせ初心者ですからね。
「入学定員は65人」 決断が早い児玉さん。素直な性格が伝わってきます。呑気に祝福する先生と生徒も、微笑ましいです。
「記憶にのみ残る選手」 岩吹監督、プロ野球選手をやっていたわりには、ずいぶん小柄な人だなあ。女子選手とのバランスを考えたキャラ設定なのでしょう。実写化するなら、加藤茶かな。
「整理番号01」 女子プロ野球のシビアな現実も、垣間見えたりして。
「パーティ気分で」 青春の旅立ち。
「この人口密度」 プロ野球なんだから、9人そろっただけではダメ。投手が死んじゃう。現状8人で、3人相部屋ってことは、合宿所は3部屋しかないのか。3コマ目の「→風呂」の張り紙に、ちょっとときめいたり。
「どうして外で」 捕手が太っているというイメージはいつごろからなんだろう。たしか、『ドカベン』で、山田が明訓高校に入った時点で、太った捕手は時代遅れだ、みたいなことを土井垣に言われていたような記憶があるのですが。
「さすがにやりではやってない」 ストライクと言うより、それは危険球退場ですね。
「もはや職人芸」 ラスト2本のレギュラーキャラは、故障だらけの桶川さん。
「客を呼んでこそのプロ」 児玉さん初投球。3コマ目にちょっとエロスを感じたり。
ちなみに、女子プロ野球といえば、北村薫の短編『1950年のバックトス』が、かつての女子プロ野球を扱っています。
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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『らいか・デイズ』 むんこ
節分とバレンタイン。適度な甘さ。
『タマさん』 森ゆきなつ
短期集中連載最終回。
『小坂俊史クロニクル』(こちら)で、コメディとギャグの話をしていますが、今回の『タマさん』は、短期集中連載と言うことで、かなりギャグ寄りのオチになっていますね。これからどうするの?というところで終るという。
しかし、トンネルを逆に通るというのは、あの状況下なら、真っ先に試す行動のような気もします。
『ひよりすと』 魔神ぐり子
愛情にあふれるがゆえの毒舌が味ですね。しかし、魔神作品の変態は、本当に変態だ。
『ふたりぽっぽ』 山口舞子
二人の母親も登場。みんななかよし。でも、みんなそろうと、ビジュアル的に、どっちが娘で、どっちが親か、わからなくなります。
『そこぬけRPG』 佐藤両々
「天然もの」 寅屋、男前。
「受け取る」 カップル成立。藤崎さん、データも受け取らないと。
『恋は地獄車』 瀬戸口みづき
瀬戸口先生って、『婚カツ!』を描かれていたんですね。『婚カツ!』よりも、こっちのほうが好みです。
不動明王と観音様は、バレンタイン漫画の歴史に残る傑作だと思います。
『極限ラボ』 のしお
3回連続ゲスト3回目。コメディかギャグかを言えば、圧倒的にギャグ寄り。短期ゲストならではですね。4コマ目が、お墓とか、爆発とか、小学生が描いた4コマみたいです。あえて、商業誌ゲストでそれをやる、のしお先生のセンスはなかなかのもの(ほめてます)。
『花咲だより』 高原けんじ
節分からバレンタインのコンボ。
「アルバイト」 このアルバイトは楽そうだ。と思ったけど、2月にパンツ一丁は相当辛いか。