今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2009年10月号の感想


おうちがいちばん』 秋月りす
 小学校の運動会の話と思ったら、途中から町内運動会の話に。
 ?と思ったら、2色ページは再録でした。秋月先生に何かあったのでしょうか。心配です。


『店長の憂鬱』 碓井尻尾
 「SOS」 アユカワ妹が再登場。準レギュラーになってくれるとうれしいです。
 「言うな」 アオヤギくんのツッコミ芸は相当のものですね。


『パパLv1』 小笠原朋子
 家族3人が、それぞれキュートなのがいいですね。特に、女性陣の素直じゃないところがかわいいです。


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 「1つ500円」 馬場ちゃんの世界にも、亰都があるんだ。『わさんぼん』とつながりますね。ゴムクナイは、amazonでも売っています。



 「クナイ女子」 1コマ目の後ろにいるのは亀ちゃんかな。


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 「追及」 つくしって、秋にも生えるものですか? それとも作品世界が春なのかな。謎です。


『おバカさん』 平岡奈津子
 いつもの通りで最終回。長期連載お疲れ様です。自虐系実録エッセイ漫画の先駆者でしたね。


『人生ロシアンルーレット』 深谷かほる
 8月31日、9月1日のエピソードを、9月11日発売の雑誌に載せられるものなのかな。相当に締切ギリギリの気がします。それとも去年の話なんでしょうか。


『中央モノローグ線』 小坂俊史
 最終回。構成が実に美しいですね。小坂先生の卓越した技量の集大成と言えます。
 なのかさんの小さなセンチメンタルジャーニーを横糸に、交差するそれぞれの女の子の暮らしを縦糸に、情感豊かに締めくくっています。
 「中野駅の回想」 小さな旅のはじまり。
 「高円寺回想」 若き日のなのかさん、かわいいですね。この時代のマドカさんは、独立前で、ショップの店員だったみたいです。東京で着る服がわからない、というのは、小坂先生も上京当初はそうだったようで、中野から下北沢まで自転車で行って、服を買っていたそうです。
 「阿佐ヶ谷回想」 阿佐ヶ谷は店も多くて、アフターファイブが楽しそうな街。麻美さんは、複雑な内面が魅力的なキャラクターでした。
 「荻窪回想」 荻窪は昔ながらの街。圭さんの暮らしは、それだけで1本の作品になりそうなくらいドラマティックでしたね。現在は、穏やかな暮らしというドラマ。
 「西荻窪回想」 西荻窪は行ったことがないです。茜さんは、小坂キャラのなかでも、もっとも控え目で、けなげなタイプ。でも、一人暮らしで劇団員を続ける意志の強さも持っていました。
 「吉祥寺回想」 吉祥寺は、たまに行くけど、本当に規模の大きな街ですね。でも、まだ井の頭公園には行ったことがないです。そのうち行きたいですね。祥子さんは、昔から、ひとりでボートの腕を磨いていたようです。最終回にして、なのかさんの昔のカレ登場。祥子さんを除いて、中央線メンバーには、いままで男の話はなかったですね。
 「三鷹回想」 三鷹は、ほとんど行ったことがないです。ジブリと太宰の街という偏ったイメージがあります。ミカさんの話はもっと読みたかったなあ。
 「武蔵境回想」 武蔵境は、空が広い街ですね。キョウコちゃんは、この作品のもうひとりのメイン主人公という感じでした。青春の香りがまぶしかったです。地方都市で、もんもんとするのが形成期、というのは卓見ですね。町並みの線の上に、山の稜線を描くだけで、地方都市を表現する手腕が、さすがです。
 「中央線は」 なのかさんの小さな旅の終わり。
 「つぶやきをつなぐもの」 さまざまなアングルで中央線沿線を描く映画的なエンディング。中央線の車両が、女の子たちのつぶやきをつなぎます。
 単行本は10月17日発売。沿線の書店に協力いただいての、中央線フェアが行われるようです。8種のポップ。8種のペーパー。そして、竹書房の雑誌では、小坂俊史クロニクルフェアが開催されるようです。楽しみ。お祭りですね。