今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2008年10月号の感想


おうちがいちばん』 秋月りす
 課長がらみのエピソード群と、町内会の運動会。
 町内会の運動会ネタだけで、全部やってほしかった気もするけれど、ネタが揃わなかったのかな。ともあれ、こういうイベントネタは楽しいです。でも、運動会と言いながら、運動競技をやっているシーンはないんですよね。町内の運動会という舞台装置だけから、ネタを拾っています。このへんが、秋月先生らしいな、と思うところです。


『ご契約ください!』 東屋めめ
 この漫画、ウブな社長に萌える漫画ですね。顔つなぎに照れて、キャバクラを恥じて。


『ファイト!息ぎれOL』 吉田美紀子
 「プチプチ」 その量は、自殺するかと思われますよ。
 「抜けそう」 3コマ目怖い。でかい湯船だなあ。3コマ目で最終回にならなくて、よかったです。


『店長の憂鬱』 碓井尻尾
 「フリーダム少女」 まさにフリーダム。刺身に出来るサンマなら、焼いて食べたら美味しいでしょうね。
 「ハングリー坊や」 彼は一人で食べに来ているのかな。漫画なので、それでもOKです。
 「生魚」 幼稚園児にパン食い競走は、難易度が高すぎるでしょう。
 「魚セラピー」 美味しいですよね、戻り鰹。
 「カニ物語」 水槽の中だけで、どこまでネタが持つか。見所です。


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 デパートでお買い物。馬場ちゃんと定本ちゃん。仲良いなあ。ちょっと百合風味を感じるほどに。
 買い物ネタだけに、馬場ちゃんも本領発揮ですが、節約家の定本ちゃんネタも多し。定本ちゃん、表情豊かでかわいいなあ。


『おいしい日曜日』 小笠原朋子
 先の読めない展開が続きます。先生は、女の子に逃げられる展開が多いですね。


『おかあさまといっしょ』 小池恵子
 銀杏拾い。昔、学校に落ちているのを拾って、学祭で売ったことがあります。


『奥様うでまくりっ!』 野中のばら
 フリーマーケットの話。ストーリー性の高い回。
 「オーダーメイドです」 千枚だと、一着千円でも百万円。ひえー。
 「例のTシャツ」 斉城さん大人気。人妻関係なし。わかりやすいオタク像。


『ばつ×いち』 おーはしるい
 「ヨユー」「エール?」 4コマ目の由依ちゃん怖い。マスターのコーヒーの評価については、譲れないようです。


『セトギワ花ヨメ』の終り2ページがカラー、『猫実カフェ』の始め2ページだけがカラー。変わった台割ですね。


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 大型犬飼いの話ということで、『動物のおしゃべり』と重なるシチュエーションが出るところが、雑誌的に面白いですね。この作者の動物もの以外も読んでみたい気がしますが。
 犬嫌いのお姉さん登場。レギュラーになるのかなあ。
 しつけって言っても、飛びかからなければいいだけなんですが。方向性が間違っています。いやいやながら、どこまでも付き合うお母さんがユニークです。


『クロジとマーブル』 富永ゆかり
 犬漫画の後に、猫漫画が来るのも、雑誌的に面白いですね。
 1本目。やさしい気持ちになれます。


『ゴーインマイクック』 後藤羽矢子
 みやこさん御懐妊。ということは、妊婦漫画、出産漫画、子育て漫画と、長期連載を狙う計画でしょうか。中田雅喜先生の『ももいろ日記』みたいに。


『東京眼鏡』 あらい・まりこ
 図書館へ。
 「本」 モテないようになる本。重くて持てないの洒落。考えオチ


『全力委員長』 のしお
 運動会。
 「猪突猛進」 1コマ目、2コマ目の構図が独特。普通、こういう絵を描く場合は、背景も描くものですが。
 「集中砲火」 玉入れって、色ごとに入れる籠が別だと思います。赤組だったら、赤だけ入れるルールでしょう。
 「小山田さんと休日の居留守」 タイトルが面白いです。


『ういういdays』 犬上すくね
 深夜3:00〜4:30がエブリナイジャンゴ、4:30〜5:30が歌声ミッドナイト。ミッドナイトというより、早朝ですが。


『とーこん家族』 よしもとあきこ
 「疲れ」 これは、豪快に焦がしましたね。ボヤで済んでなにより。
 「バッテリー」 ちょっとBL風味。
 「ドッグフード」 フォアグラのテリーヌは、老犬にはヘビーなメニューですね。


『だってヤンママ』 すみれいこ
 宇都宮さんも、高原さんも、このごろ、だんだん黒くなってきた気がします。
 「折れた!!」は、やりすぎです。


『中央モノローグ線』 小坂俊史
 「中野名物店」 中野ブロードウェイの地下ですね。デイリーチコで300円。意外に安い! 安いから、簡単にチャレンジできますね。なのかさんの年齢で、人生の秋とか考えるのは、寂しいです。
 「高円寺自己主張」 バンドマンも個人じゃなくて、バンド仲間の人生も背負っているから、重いことは重いですね。そのへんは『サイダースファンクラブ』にも描かれていますね。
 「阿佐ヶ谷並木道」 阿佐ヶ谷について、いろいろ取材しているようです。麻美さんは、アンビバレントな内面を持った複雑なキャラクターですね。
 「中野条件反射」 ブロードウェイ地下ネタ再び。これは実話っぽいですね。
 「三鷹無頼漢」 太宰治は、人間的に随分問題あったみたいですからね。
 「中野長夜」 これも実話の要素がありそうですね。でも、小坂先生は、『サイダースファンクラブ』を描いていたから、なのかさんよりは、音楽関係のアンテナは、張り巡らせていたと思われます。それにしても、切ないです。私も、最近新規のアーティストを開拓するのが、つらくなってきました。中野だと、新譜のCDは、どこで買うのかな? 中古CDなら、ブロードウェイにいっぱいありますが。
 「高円寺口論」 Nさんが、竹書房のW田さんっぽい。青春4コマと呼べるのではないでしょうか。
 「高円寺台風」 3コマ目で笑いました。真似しちゃダメ。沈んでいたら大事です。
 「中央線住環境」 これも実話っぽい。なのかさん、マンションの購入を検討できるような収入があるようで、なによりです。


『ぼくと姉とオバケたち』 押切蓮介
 妖怪漫画から、幽霊漫画への回帰。そして、カッパ君の旅立ち。新シリーズの始まりかな。


『あくまCalling』 秋吉由美子
 最終回。山あり谷ありの目まぐるしい展開で、大団円。


『野性のじかん』 カラスヤサトシ
 よくネタが持つなあと、博識ぶりに感心します。でも、この漫画を4色カラーでやる意味は、あまりないと思います。


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