まんがくらぶ2018年4月号

まんがくらぶ2018年5月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/15220/

『父とヒゲゴリラと私』 小池定路

 よく似ている母と娘。ゆるふわ系も地味顔系も。

『せんせいになれません』 小坂俊史

 最終回。
 「したんかい」 恒例の遅刻ネタですが、最後の1本への伏線に。最後に校長の株を上げてくるとは思わなかった。ビジュアル的には最悪ですが。
 「激動の一年」 例えるならば黒翼の堕天使。最初から中学校教師になるのでは面白くないのでしょう。小6で種を播いて、中1で収穫するというのが娯楽としては肝要。仕込んで回収するという河田のイズムは最終回まで一貫していました。しかし、中学校教師という職業は、中二病とつきあい続ける人生を選択しているわけで、物好き …いや偉大だなあ。
 「未来を託す」 例えるならば白翼の聖天使。夢見がちなギャンブラーという池田のイズムも一貫。
 「報われるとき」 ダメっぽい連中にも居場所があるのが、小坂先生の漫画のいいところ。和泉と沢口が、本当に寂しそうだし、本当にうれしそう。
 「また会う日まで」 河田の仕込み好きが如実に。6年生担任の初心者であるがゆえに、やや飛ばしすぎなのが可愛い。
 「ここにいるぞ!! 桃山」 やはり概念になった。中学校に行って、中学校でも生贄を作るのか。それとも、中学校とは違う時空に行ったのか。
 「教育のたまもの」 中学校教師の「小学校で何を教わってきたのか」という嘆きが伝わってきそうです。日常は続いていくし、成長も続いていく。ダメな大人でも周りを変えていく力を持つし、それは決して悪いことばかりじゃない。
 「連載終了のごあいさつ」
 他の漫画を買いに行って、それが見つからなかった代わりに『せんせいになれません』の1巻と2巻を買ったのが、4コマ沼のはじまりでした。店頭で重野なおき先生の単行本と見分けがつかず悩んだり、出張先で『かしましハウス』全巻をつい買ってしまったり、いろいろと懐かしいことを思い出します。
 昔の小坂先生は自称硬派だったので、登場当初の和泉と沢口は、胸がペッタンコでした。胸がふくらんできたときには、妙な感慨を覚えたものです。
 総勢100人のキャラとのお別れは寂しいですが、19年間ありがとうございました。
 結局、西園寺くんは登場しなかったなあ。

まんがライフオリジナル2018年4月号

まんがライフオリジナル2018年4月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/15371/

『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

34皿目 瓦そば
 巻頭カラー。
 瓦そばについては、「郷土料理というより旅館の料理みたいだな」と昔から思っていました。調べてみたら、やはり1960年代の温泉旅館が発祥のようです。
 茶そば自体が、日常生活で食べるものというより、彩り重視の旅館料理で定番になるイメージの食材です。また、玉子、牛肉は、60年代には御馳走の代名詞だったことでしょう。緑、黄色、茶色に、レモンの黄ともみじおろしの赤を加えるビジュアル、瓦を使うというギミック、いずれも非日常を象徴しています。
 味については、誰が食べても親しみやすく美味しいので、家庭にも普及して、根付いていったのかなと。
 瓦そばの牛肉を神戸牛にすれば、手っ取り早く、山口と神戸の双方のソウルフードになるのかもしれない。しかし、妻先生が求めるのは、やはり「神戸のソウルフード」であって、「兵庫のソウルフード」ではないのだなあ。


35皿目 好き嫌い
 有能なしいたけに対して、応用力のないココナツ。
 とろろ、アボカド、納豆は、おしゃれな丼にはありそうな組み合わせで、実際いろいろとみつかりました。マグロを加えたりして、彩りも豊かです。
 そのなかに「食べものでない」感じのビジュアルのものが。最初から混合されているというもの。どうしてこうなった。
http://olivemum.com/recipe/001.htm

『中年女子画報』 柘植文

 豆かんの似合う大人になりたい。豆伝導?豆伝道?と思いましたが、豆伝導は科学的で強そう。

『ねこようかい』 ぱんだにあ

 「ねこまた」 二尾の猫が書いた『九尾の猫』という感じかな。

九尾の猫〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

九尾の猫〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

『とーこん家族』 よしもとあきこ

 「スピーチ」 こちらは貧乏伝道師。宗教的で強そう。

まんがライフ2018年5月号

まんがライフ2018年5月号の感想

『紡木さん家の場合』 碓井尻尾

 「決着」 卓球ってKOした方か勝ちというルールだったっけ?
 「陰湿」 スーパー銭湯「にえゆ」。飲用温泉とかを売っていそう。

『みっちゃんとアルバート』 森長あやみ

 「健康ブーム」 ラフロイグとは渋い選択。『おじいぽんとわたし』のおじいぽんは、テキーラ(クエルボ エスペシャル)が好きでした。クマっぽいキャラは蒸留酒が好きなのかしら。
 「バニリン」「有機肥料」 「牛糞からバニラの芳香成分vanillinの抽出」というイグノーベル賞を受賞した研究があって、それを踏まえたうえで組み合わせたネタかもしれません。

『白衣さんとロボ』 柴

 p95左 死体遺棄が前提。
 p96右 無人販売所は敷地内にあったんですね。屋根の四角は何だっけ?
 p97右 肉体労働の苦手な白衣さんが、穴を掘るのを苦にしていないのは、掘り慣れているからだったのか。
 p97左 優雅なガーデンパーティー
 p98左 占星術殺人事件
 p99右 ネコ型ロボットの漫画でダウジングを知った人は多そう。
 p100右 物持ちのいい家だけに40年前のタイムカプセルのようなラインナップ。

『めんつゆひとり飯』 瀬戸口みづき

 ラードの使いかた… 紅茶に入れるとか?(ファイナルファンタジー7

『眠り姫と起こさない王子』 渋谷一月

 こちらも「にえゆ」。

だめっこどうぶつ』 桑田乃梨子

 落ちないうる野。

ぼのぼの』 いがらしみきお

 落ちるおとうさん。

まんがタイムオリジナル2018年5月号

まんがタイムオリジナル2018年5月号の感想

らいか・デイズ』 むんこ

 「メルシー流」 「ここに前回の肉ジャガがある。カレー粉を少し加えればカレーだ。」
 「夫婦」 あえておかずになりにくい人参グラッセを作っているのは、『新婚よそじのメシ事情』リスペクトなのかな。

『きっと愛され女子になる!』 瀬戸口みづき

 キャバクラ兼オカマバーという店を最近みかけました。そのうち、フードコート方式で、キャバクラ、オカマバー、ホストクラブ、スナックなどの複合施設もできるかも。コスト削減型リベラル。
 さゆり⇔賀集、志摩⇔諏訪、スミレ⇔伊勢崎のルートに一票。

『ゆとりの町長』 小坂俊史

 「それどころじゃない」 まさに「雲は湧き 光溢れて」な感じの背景。栄冠は君に輝くか。
 「健康的」 みつ友江氏のポスターがいさぎよい。
 「十数年前の報い」 十ニ年前の選挙では、現町長にも画びょうを刺したのでしょうか。
 「足を使わず手を使う」 クルマを使わず、相手がクルマで待つ作戦。
 「あこがれ」 田舎だと、24歳でもハコ乗り文化に馴染みがあるのかな。
 「やばい人だった」 出馬の動機が「あんなムスメが出るくらいなら…」だったから仕方がない。
 「濁った正直者」 流れを呼ぶはずが、淀みに泡沫が浮かぶかたちに。
 「うん知ってた」 空回りは一周すると戻ってきます。
 「映れるチャンス」 チャンスを逃さない知恵を持つ高齢者たち。
 「市服参謀」 ランニングでブランデーを飲んでいるのが、いかにも町の名士っぽい。
 「空気読めないおじさん」 選挙カーの空白で生まれた需要を読んでいるのなら、案外空気を読んでいるのかも。

『カントリー少女は都会をめざす!?』 鬼龍駿河

 ミカンを剥く前に割った時点で、高確率で和歌山県民。

『ねこにまたたび恋ばなし』 松田円

 りりこの小説を、タカヤ兄がドラマ化する未来が見える。

『少女Switch』 ねこ末端

 最初は「二人の性格の差にそれほどインパクトがないな」と思っていたのですが、パターン化された分かり易さが無いぶん、丁寧に読み進められて、細やかな感情移入ができたり、なかなか面白いアプローチだと感じました。

『ぎんぶら』 安堂友子

 最終回。
 俺たちの旅は終わらないエンドは最適解だと思います。舞台がハブ空港であるのも象徴的ですね。さよならは言わない。

まんがライフMOMO 2018年5月号

まんがライフMOMO 2018年5月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat05/15619/

『博多女子は鬼神のごとく気が強か!?』 山東ユカ

 浅草寺は、雷門から本堂までが一直線なので、イメージよりは人が探しやすいです。

びわっこ自転車旅行記』 大塚志郎

 自転車旅行とわびれ旅との親和性の高さ。

『宮尾さんは生えている』 TOもえ

 女性しか登場しない作品世界には、疑問を抱くこともありますが、この作品の場合「宮尾さんが場所を選ばず、どこでも安心して昼寝できる世界」としての必然性が感じられます。

『おとぎ女子会。』 七花

 好き。

まんがくらぶ2018年5月号

まんがくらぶ2018年5月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat01/15732/

『父とヒゲゴリラと私』 小池定路

 技術はあるけれど才能がないことを自覚している子が、技術はないけれど才能がある子を嫉妬している図、とみると腑に落ちる気がします。

『みのりと100人のお嬢様』 藤沢カミヤ

 「そのブラウスとボタンの紺は何ですか!?」「…紐です。」

『鳩子のあやかし郵便屋さん』 雪子

 1.5V電池をリード線につないで、その両端を舌にのせると、電池の減り具合が味でわかります。子供のころやっていました。

まんがライフオリジナル2018年5月号

まんがライフオリジナル2018年5月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/15805/

『鬼桐さんの洗濯』 ふかさくえみ

 柊さんと橘さんでは、服装のシルエットや印象がきちんと違っていて、それだけでも個性が表現できているのがすごいなあ。どちらもきちんとかわいいし。

『よっけ家族』 宇仁田ゆみ

 三重県スガキヤに占領されているとは知らなかった。

『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

36皿目 親知らず
 「サラダを注文してて大正解だった」というあたりから、『孤独のグルメ』終盤のBGMが頭に流れはじめました。いわゆる食レポ的な展開は、初めてではないでしょうか。
 日本のカレーの辛さは、胡椒の辛さに由来する部分も大きいため、唐辛子への耐性だけでは太刀打ちできない場合もあります。
 CoCo壱番屋の卓上にある「とび辛スパイス」も、唐辛子よりもブラックペッパーの配合量が多いようです。あと、なぜか陳皮も入っている。七味唐辛子的な風味を狙っているのかな。名古屋圏は、あんかけスパゲティーや手羽先も含めて、胡椒の辛みが好きなのかもしれません。