まんがライフ2016年3月号
まんがライフ2016年3月号の感想
『すずなの恋』 あづま笙子
父の買ったいちご、袋に「ときひめ」とありますが、一字違いの「とちひめ」という品種ならば実在するようです。いちご狩り専用に開発されたもので、あまりに柔らかすぎて、箱詰めで出荷することが困難なのだとか。
『紡木さん家の場合』 碓井尻尾
「一回殴った方がよくねーか」「まてまて人の目が…」さすが殴打のプロフェッショナルは、台詞が違います。
『白衣さんとロボ』 柴
1本目 正しい節分のアルゴリズム。ロボ「私はアルゴリズムで動く。」
3本目 豆が増えていく偽の記憶は、白衣さんがプログラミングしたんだろうなあ、と思うと、愛しいような、切ないような。心強くはない。
4本目 さすがに冬は白衣さんもコートを着るのか、と思ったらそうではない。制服を着て、セーターを着て、その上に白衣を着ている。
5本目 小学校のそばにマッドサイエンティストを住まわせるのは、法律で規制すべき。
6本目 1コマ目のブラウン管テレビは、地デジ放送が受信可能と考えると、テクノロジーのかたまり。
7本目 相思相愛というほかない。
『キャバはじめました』 忍田鳩子
男が男を好きなのは、論理的に言うと
A:肉体は男である → 精神も男である → 同性愛者である → 男が好き
B:肉体は男である → 精神は女である → 異性愛者である → 男が好き
というルートがあるわけですが、そう簡単に割り切れるものでもなく。精神に男も女もあるわけではなく、ただ自分があるだけですから。
このうち、Aの恋愛は相手が同性愛者の男性であれば成立しますが、Bの恋愛は、相手の条件がなかなか厳しいと想像されます。遺伝子的には男性であっても、精神が女性であることを愛して、パートナーに選ぶ異性愛者の男性が相手でないと、成就はしないわけで、相手の包容力が問われることに。
ゲイがコミュニティを大事にするのには、同性愛者だけでなく、性同一性障害に理解のある異性愛者をも、集めていくメリットがあるのかもしれません。