今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2009年6月号の感想


おうちがいちばん』 秋月りす
 タイトルバック:6月号なので梅雨ネタ。気が早いと思いますが、これが4コマ誌。カエルのレインコートが、『しょっぴんブギ』の馬場ちゃんとお揃いです。
 「世襲制」「クラッシュ」「半分こしよう」 こちらも梅雨ネタ。
 「おいしそうな香り」 これも季節を先取り。
 「鼻の名探偵」 いろいろと高スペックなひばりちゃん。


『ご契約ください!』 東屋めめ
 黒木さんシリーズ、クライマックス。
 24時間耐久営業では、見ているほうも大変そうです。
 黒木さんは、普通で綺麗な人なのに、まさか手にバンデージを巻いて、肉弾戦対決に突入するとは。
 手のひら返しも魅力的。黒木さん、退場させるには惜しいキャラだなあ。


『合金さんちの日常』 松田円
 「次回につづく」 亜久マリって専務の娘さんでしたっけ?


『店長の憂鬱』 碓井尻尾
2本立て 1
 「見るな」 深く傷ついた店長がかわいいです。
 「店的にはありがたい」 大繁盛、まさにタイトルどおり。
2本立て 2
 こちらは初期の投稿作でしょうか。まだ1本1本にタイトルがついていません。このころは、まだ店長もボケを担当していたんですね。名前の設定は、鮫島さんが最初なのか。エビハラくんは、まだ登場せず。


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 今回はアクション漫画なんですが、伊藤先生は、いまひとつ「動いている絵」を描くのが得意でないご様子。
 「訓練の賜物」 動物の名前の元ネタは、ルドルフ、タイガー(ルドルフとイッパイアッテナ)、ヨゴロウザ(ひげよ、さらば)トバーモリー(トバーモリー)、アメディオ母をたずねて三千里)、ガンバ(冒険者たち)、ユンカース(ユンカースカムヒヤ)ですね。
 「過去最高に体ハッてます」 分かりにくいけど、3コマ目で、すでに口の中から出ているんですね。
 「虚構と現実の境界」 ニシキヘビでも、ここまで頭はデカくないですよ。


ひみつの花園』 みなづき忍
 3ヶ月連続ゲスト1回目。
 女子寮という異界を客観視するために、小学生男子という視座を用意したのは成功だと思います。
 でも、女子寮の生活感が、あまり感じられないのはマイナス点ですね。前回は帰宅時、今回は登校時をネタにしたわけですが、あとはどう展開させるんだろう。


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 380円でレインコートを買うのが特技、6着買っちゃうのが欠点か、上手いですね。
 「ムダ遣いは許さない」 「有り金全て置いてけ!! 」 定もっちゃんの追い剥ぎ発言その1。
 「それはあなたの役目」 いいタイトル。定もっちゃんも栗栖さんも優しいですね。
 「ブランド物と同じくらいの価格」 ニーハイ長靴をオシャレに見せるには、相当短いスカートをはかないといけませんね。
 「直球に弱い」 いいタイトル。百合百合。
 「1980円」 「みぐるみ剥ぐぞコラー!! 」 定もっちゃんの追い剥ぎ発言その2。


『つがいもの』 古川紀子
 ゲスト。サイレントの作品が、いいリズムになって、情感を盛り上げます。
 「焼きたらこ」 おはようのキスは積極的に迫っても、キス顔の弁当は恥ずかしいようです。


『全力委員長』 のしお
 学級新聞の話。カメラはデジカメじゃなくて、使い捨てカメラを使っているようです。
 「事件発生」 障害事件じゃなくて傷害事件ですね。


『ういういdays』 犬上すくね
 眼鏡女子同士の秦野さんと区別をつけるために、薫子ちゃんの巨乳が、いつもより強調されていますね。


『中央モノローグ線』 小坂俊史
 「中野の盲点」 夜間だと、外に取材に行くという発想が出てきませんからね。試しに「並木道」でGoogle画像検索をかけてみました。なかなかにいい感じ。居ながらにして、散歩をしているような気分になれます。
 「高円寺の商売」 99円スーパーの99イチバは、高円寺に、東高円寺店、杉並高円寺南口店、高円寺北口店、高円寺南一丁目店の4店舗があるようです。確かに多い。
 「阿佐ヶ谷の孤独」 OLが、入社以来ずっとひとりランチというのは、精神力が鍛えられそうです。その精神力があるから、他社の新入社員の力にもなるのでしょう。
 「荻窪の将来」 フルネームは、穴水圭さんか。合わせると、荻窪の窪の字になりますね。
 「三鷹の部活」 シビアな1本。確かに、学部生のうちは、学問といっても、「それっぽいことをワイワイやってる」だけかもしれませんね。「ブンガク部の部員」とは言いえて妙です。
 「中野の展示」 イラストレイターの名前は知らなくても、イラスト自体を気に入っている人は、少なからず居てくれるんじゃないでしょうか。
 「中野の発見」 アイドル三杉里子が名前だけ登場。バラエティーにも出ているようです。昔のバイト仲間との再会を、心から喜べるって、いいですね。
 「武蔵境の偵察」 平日午前の新宿は、お仕事モードですからね。
 「西荻窪の芝居」 シビアな1本。でも茜さんも、お芝居だと思いながらも、気遣いに感謝もしているんでしょうね。
 「吉祥寺の爽快」 3コマ目、ベンチに乗っている祥子さんが、エキセントリックさを、よく示しています。別離中毒、別離依存症とも言える状態ですね。『やまいだれ』に出てもいいかも。
 「中央線の午睡」 中野→西八王子は、約40分。なかなか豪快に寝過ごしましたね。


『野性のじかん』 カラスヤサトシ
 安部公房箱男。実際の箱男の写真はこちら。
 ダンボール箱を縦にしているところが、バレやすかった要因でしょうか。


箱男 (新潮文庫)

箱男 (新潮文庫)