狩人は都を駆ける
我孫子武丸の連作短篇。ペットにまつわる事件を描いた軽ハードボイルド。
最近の我孫子武丸は、極端な寡作で、本作も久々の単行本です。
実力がある作家なので、面白さ、読みやすさは、非常に高水準ですが、いかんせん地味なことが気になります。ちゃんと売れたのかしら。
ペット探偵ものは、最近のミステリでは珍しくありませんし、かなりブラックな作品を含むので、動物好きの読者に、無条件でおすすめできる作品でもありません。
とはいえ、単純なペット探偵ものではなく、ペットがらみの事件が、人間がらみの事件と絶妙にリンクしているので、読み応えはあります。
- 作者: 我孫子武丸
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
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