まんがライフオリジナル2018年6月号
まんがライフオリジナル2018年6月号
『みっちゃんとアルバート』 森長あやみ
巻頭カラー。台詞の部分とコマの外を除いて、クラフト紙に色を塗ったような仕上げになっていて、ポップ感と砂漠感があります。
『リコーダーとランドセル』 東家めめ
ヒナちゃんと一緒のとき、あつしはいちばん子供の顔になっている気がします。
『晴れのちシンデレラ』 宮成樂
信号機執事。顔は安そうですが、服は高そう。
『鬼桐さんの洗濯』 ふかさくえみ
エゴノキの実にはサポニンが含まれており、これが界面活性剤になるようです。エゴノキに含まれるエゴサポニンは毒性が高く、口に含むと「えぐい」のでエゴノキなのだとか。
落語『茶の湯』には、泡を出す「ムクの皮」というものが出てきますが、どうやらこれはムクロジの果皮のようで、エゴノキ同様にサポニンを含むため、洗濯に使用されてきたようです。
『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史
37皿目 焼肉のタレ
タイトルが「焼肉」じゃなくて「焼肉のタレ」なのは何故? と思ったら、今回、肉自体を描いた絵はゼロでした。
松屋の焼肉定食にも、少量ながら大根おろしがつくので、おろしポン酢派の存在は無視できない模様。スーパーで絶叫する大人に、コマの上から垂れていくタレとポン酢。
たこ焼きに出汁を注いで食べる「神戸たこ焼き」というスタイルがあるようですね。ローカルフードという側面もあるのか。
カレーに数千円の牛肉を使う文化の家庭だと、肉8:野菜2のホットプレート焼肉は、コスト的にも苦しいところでしょう。質より量か、量より質か。
『猫喫茶いぬい』 みずしな孝之
最終回。
15年前に完結した作品のキャラクターたちによるカーテンコールは、他の出版社を含めた4コマ誌全体における潮目の変化を、ある意味で象徴しているのかもしれません。
時代による読者の入れ替わりは必要なことであって、それに伴った作品の入れ替わりが模索されている現状において、何らかの「おわり」は覚悟すべきことなのかも。植田まさしフォロワーが去った時代から、さらに一回り時間は進んでいるわけで。
『とーこん家族』 よしもとあきこ
しかしながら、作者の心意気があれば、いくつもの「おわり」を目撃しながら、長く輝き続ける作品もあるわけです。