まんがライフオリジナル2017年10月号

まんがライフオリジナル2017年10月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/13117/

『銀子の窓口』 唐草ミチル

「お助けロッカー」 コンロなし給湯室(電子レンジあり)で手際よくレトルトカレーを食べるのは、かなり技術が要りそうだ。
「まち探検」 商店街の肉屋の親父がツンデレなのは、ある種のお約束。

『みっちゃんとアルバート』 森長あやみ

ゆるキャラ相撲大会」 観客席には、悪の大富豪が集っているイメージです。
「特別ルール」 白目。
「決勝」 リーチとウェイトの圧倒的な差を、スピードと視野で補うという意味では、見ごたえがありそうな勝負ではあります。

『鬼桐さんの洗濯』 ふかさくえみ

 お客さんのドラマと、洗濯豆知識と、茶子の成長物語。すべてを盛り込んで、この完成度。好調だなあ。

『きらきらビームプロダクション』 板倉梓

 最終回。
 アイドルは、曲の力を受け取って、それを増幅して観客に届けるのが仕事。武道館ライブともなれば、1回で1万人に届けるパワーが必要なわけです。
 ハコが大きいからハクがつくのではなく、3人で1万人を圧倒するという勝負に挑んだ経験が、これからのこの娘たちを成長させていくのでしょう。

『願いましては』 碓井尻尾

 最終回。
 そのうち、中学生トリオが業を煮やして、万里とゼロをくっつけようと動き出すのでしょうか。ちょっと面白そう。
 大学生になった万里さんが、額を出している意味。自分で人生を切り拓いていっているんだなあと実感します。
 本意ではなかったとはいえ、セサミンが一時のインドア派からアウトドア派に転向したのも結果オーライといったところでしょうか。

『ばつ×いち』 おーはしるい

 由衣ちゃんには、歴史系J-POPユニット「レキシ」をおすすめしたいです。
 例えば、年貢の歌が、同時に現代のラブソングである不思議。

 「レキシ」の池田貴史は、アイドルへの曲提供もしています。
 Negiccoへの提供曲「ねぇバーディア」は、曲の力をアイドルが増幅している最高の実例だと思っています。

『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史

27皿目 ハンバーグ
 「ここがめんどう!」という整理は、従来の料理記事にはなかった視点ですね。「こうすれば簡単!」というアンサーがないのも新鮮。
 でも、どの工程がめんどうかを事前に覚悟しておけば、途中で壁にぶち当たることが減って、料理のハードルが下がることにもなりそうです。学習参考書で「つまずきやすい点」を示すことが重要になるように。
 また、その辺りを知らないでいると、作り手にとって失礼な発言をしがちなことも、実例で示すかたちとなりました。
 なお、落語家の柳家喬太郎師匠の新作落語に『ハンバーグができるまで』というネタがあり、ここでも人参のグラッセは重要な役割を果します。