まんがくらぶオリジナル2014年12月号(最終号)

まんがくらぶオリジナル2014年12月号の感想。今号をもって休刊です。
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat02/6281/

まほろばきっさ』 tugeneko

 喫茶店の涼しい工夫について。実際には、夏場の喫茶店はクーラーが効いていることが存在価値のようなところがあるので、店員さんにとっては、冷え過ぎ対策のほうが重要なのかもしれません。MOMOに移籍。

『はるまち・ダンス』 佐藤両々

 文化祭でフェイスペインティング。女子高生が顔を見つめて、間接的にスキンシップをとってくれるわけですから、男子にとっては割と需要が高そう。
 大学生になっても、妹の文化祭に来るというのは、相当な仲良し。いや、さっちんに会いに来たのか。

『うしろのご先祖様』 勇人

 家賃1か月タダになるなら、俺だってメイド服着るよ。まんがライフに移籍。

安西信行の鋼鉄日記』 安西信行

 これを2本立てにするよりも、なにか最終号らしい企画ページが読みたかった気もします。でも、休刊を前にして、あんまり祝祭的なことは、しにくかったのかもしれません。例えば、巻末に『これでおわりです。』を掲載したら、インパクトはありそうですが、不真面目と取られる可能性も高いでしょう。MOMOに移籍。

『酸いも甘いもシッタカ姐さん』 ひらふ

 最終回にして、ひろみちゃんが女の子だったことを知る。
 グンマチャイルドランドのモデルは、ぐんまこどもの国。チューブ状の滑り台(チューブスライダー)など、山の高低差を利用したアトラクションが豊富で、なかなか楽しそう。パノラマチェアは、ケーブルカー的な乗り物。パノラマチェアで山に登ったら、サマーボブスレーというアトラクションで降りてくるのが定番のようです。

『銀子の窓口』 唐草ミチル

 いままで気に留めていなかったけど、日多向銀行って「ひたむき」銀行と読むのかな。ライオリへ移籍。

安西信行の鋼鉄日記』 安西信行

 落語界にも似たような話があったのを思い出しました。以下、柳家喬太郎師匠のインタビュー(こちら)より抜粋します。


 師匠(柳家さん喬)に弟子入りしてすぐのことです。師匠が「嫌いなものはあるかい?」って私に聞くんですよ。それで「納豆がダメです」って言ったら、翌日「よし、昼メシに買いに行こう」って。納豆嫌いに納豆食わすなんて、死ねって言ってるようなもんですから。意地悪してるのかと思いましたよ。
 そしたら師匠が言うんです。「お前ね、これから噺家としてやっていくなら、お客様や先輩方とのお付き合いもある。そんなときに、あれ食えない、これ食えないじゃ、話にならないよ」って。好きなことをさせてもらっているなら、辛抱しなきゃならないこともある。師匠は、それを一番初めに教えてくれました。

『まちこう』 浦地コナツ

 有見鉄工所編は最終回。前社長が立て直しに向かう工場が、次の舞台となるようです。

『ヒナ書房へ行こう』 都波みなと

 本音が炸裂する最終回。本屋もそうですが、ゲーム専門ショップやCDショップは、個人経営の小規模店が参入するのが、本当に難しい状態が続いています。デジタル産業のはずなのに。
 以前はAmazonで4コマ誌も買えましたが、低価格の雑誌を扱わなくなって、4コマ誌のネット購入の窓口は限られるようになりました。そのときは、これはまずいのでは、と思いましたが、紙の雑誌は現物が店頭にないと先細りになるもの。出版業界や書店にとっては、マイナス面だけではないようです。

『路傍のミオ』 小池恵子

 最終回。片思いの彼について、毒舌辛口の占石さんが「やめとけ」と言わないということは、誠実な相手なんでしょうね。

『ベルとふたりで』 伊藤黒介

 デジタル化するなんらかの過程で解像度が落ちた感じ。FAXで送ったような画質になっています。

『ラジ娘のひみつ』 小坂俊史

 最終回。
 「ナイトリバース魂」 朗らかに共感して、スタッフに「ぎぎぎ」と言わせ、朗らかにディスって、スタッフに「ぐぬぬぬ」と言わせる。なんというか、面白さは別として、攻撃力は高い。
 「スイートバトル」 甘口も辛口も両方いける道端さん。
 「経験人数2人のくせに」 SJK88は、たぶん新宿88。
 「あの娘を信じて」 夜中の職員室では、ビールを飲んではいないでしょうけれど。まあ、佐保さんが中学生のころには、まだ飲んでいたかもですが。職場でビールを飲むような教師は夜中まで残らないし、夜中まで残るような教師は職場でビールを飲まないんだろうなあ、と河田たちの顔を思い浮かべながら考えました。
 「生放送に天使降臨」 素のあいりの防御は鉄壁だ。ほほえみの二指真空把(北斗神拳)。
 「これでどうですか」 これはポジティブなのか、ネガティブなのか。
 「天使(2日ぶり2回目)」 しかし、残念なことに、このキラキラはラジオでは伝わりにくい。
 「通りすがりの元ミドル級王者」 これも、ある意味ハングリー精神のような気が。スポーツマンシップよりも、ハングリー精神を重視。
 「狙い」 嫌われるためだけについてきたマネージャー、という戦略。
 「スイッチオン」 毒舌の才能を、憎まれる才能が引き出す。無能と腹黒という呼称の的確さは才能のあらわれ。ちょっと気になるのが、コマの外にいるバイト羽尻くんのテンション。ダダ下がりの可能性も。サンダル和尚のハガキが読まれかけたことよりも、サンダル和尚のハガキが郵便局員の検閲を通ったことのほうが、より重みがあるような気がする最終回。

『のぶながちゃん公記』 くりきまる

 これから先、人を殺すシチュエーションが増えてくるということで、汚れ仕事は信長(本物)が糸を引き、のぶながちゃんの負担を軽くさせるアイデアを示したところで、無念の最終回。いや、移籍先のみつかることを祈って。

『もしもしぐま』 梶原あや

 最終回で15年半の連載に幕。くまのぬいぐるみ、ロボット、ねずみ、うさぎ、ズラの男性、ゲイの男性という出オチっぽいエキセントリックな面子とともに15年。お疲れさまでした。