まんがライフオリジナル2014年10月号

まんがライフオリジナル2014年10月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/6162/

おうちがいちばん』 秋月りす

 この作品にも『妖怪ウォッチ』の波が。孫のために奮闘する爺婆にゃん。

『はるまち・ダンス』 佐藤両々

 山形心→心臓→ハツ→はっちゃん、というオヤジ思考をしましたが、山形心→ハート→はっちゃん、というルートのほうが女子高生っぽいですね。「ハート様」というあだ名でなくて良かった。

『ゆにいる』 渡邉

 地下足袋に続いて、仲居の着物にもニッカポッカ要素を導入し、可動領域の拡大を目指せ! ガテン系の温泉旅館。

『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾

 「槍」 槍をかまえてするのは、「お見合い」じゃなくて「おつきあい」。
 「その場しのぎ」 記憶を消去する銃でも、なんとかなりそうですが。

『月刊すてきな終活』 小坂俊史

case16:S氏の場合
 「浦島らしからぬ」 玉手箱を開ける前から終活を始める浦島太郎。78歳でも定職につかないといけないとすれば厳しいですね。40歳で犯行ということは年金も無いのか、と思いましたが、服役中でも基本的に納付の必要があるほか、納付の免除申請が通る場合もあるのだとか。ただ、終身刑の服役囚が年金を納めようとは思わないよなあ。
 「通りすがりのかよ」 人通りの多い墓地。
 「人を見る目」 楽をしちゃいけないのに、気が付くと楽をしようとしている。
 「風化」 犯行時、弟は24歳。特に何も言わないけれど、苦労して生きてきたのが、なんとなく伝わってきます。
 「無いということ」 汗をかき、震える姿に、弟の誠実さが伝わってくる。刑期が終わった人への差別はしてはいけませんが、本人の犯行への後悔は、刑期が終わった後も続いていてほしいと思います。昨今、どんなことをしても、賠償がすんだら全てチャラ、と思っている人が多いだけになおさら。
 「罪」 もし弟もいなかったら、と考えると、その罰の重さがさらに増すような気がします。
 「今日もどこかで」 新聞記事になる人が新聞を配る。『恐怖新聞』か、ゲームの『ペーパーボーイ』のよう。
 「怪しすぎる者」 よぎるのは1976年の出来事。共通するのは自分にとって「都合の良い」シチュエーション。
 「きっとうまくいく」 老人の夢オチということで、今月の『だから美代子です』とのシンクロニシティ
 「正確な診断」 余命女、初めての会話を交わす。余命を告げた医者は、医者というより、エスパーだったのかも。1年後にこの患者と死別するビジョンが見えていたという。どちらが死ぬかということには、思いが及ばなかったようですが。
 「ノーモア」 議論の余地があるエンディングだと思いますが、殺人を犯した当時の自分を殺したいという思いなのでしょう。自分のことしか考えていない、多少エゴイスティックな願望のありかたですが、関係者が死に絶えた今となっては、自分が向かい合えるのは自分だけなのかもしれません。