まんがライフオリジナル2014年10月号
まんがライフオリジナル2014年10月号の感想
『はるまち・ダンス』 佐藤両々
山形心→心臓→ハツ→はっちゃん、というオヤジ思考をしましたが、山形心→ハート→はっちゃん、というルートのほうが女子高生っぽいですね。「ハート様」というあだ名でなくて良かった。
『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
「槍」 槍をかまえてするのは、「お見合い」じゃなくて「おつきあい」。
「その場しのぎ」 記憶を消去する銃でも、なんとかなりそうですが。
『月刊すてきな終活』 小坂俊史
case16:S氏の場合
「浦島らしからぬ」 玉手箱を開ける前から終活を始める浦島太郎。78歳でも定職につかないといけないとすれば厳しいですね。40歳で犯行ということは年金も無いのか、と思いましたが、服役中でも基本的に納付の必要があるほか、納付の免除申請が通る場合もあるのだとか。ただ、終身刑の服役囚が年金を納めようとは思わないよなあ。
「通りすがりのかよ」 人通りの多い墓地。
「人を見る目」 楽をしちゃいけないのに、気が付くと楽をしようとしている。
「風化」 犯行時、弟は24歳。特に何も言わないけれど、苦労して生きてきたのが、なんとなく伝わってきます。
「無いということ」 汗をかき、震える姿に、弟の誠実さが伝わってくる。刑期が終わった人への差別はしてはいけませんが、本人の犯行への後悔は、刑期が終わった後も続いていてほしいと思います。昨今、どんなことをしても、賠償がすんだら全てチャラ、と思っている人が多いだけになおさら。
「罪」 もし弟もいなかったら、と考えると、その罰の重さがさらに増すような気がします。
「今日もどこかで」 新聞記事になる人が新聞を配る。『恐怖新聞』か、ゲームの『ペーパーボーイ』のよう。
「怪しすぎる者」 よぎるのは1976年の出来事。共通するのは自分にとって「都合の良い」シチュエーション。
「きっとうまくいく」 老人の夢オチということで、今月の『だから美代子です』とのシンクロニシティ。
「正確な診断」 余命女、初めての会話を交わす。余命を告げた医者は、医者というより、エスパーだったのかも。1年後にこの患者と死別するビジョンが見えていたという。どちらが死ぬかということには、思いが及ばなかったようですが。
「ノーモア」 議論の余地があるエンディングだと思いますが、殺人を犯した当時の自分を殺したいという思いなのでしょう。自分のことしか考えていない、多少エゴイスティックな願望のありかたですが、関係者が死に絶えた今となっては、自分が向かい合えるのは自分だけなのかもしれません。