まんがライフSTORIA Vol.6

まんがライフSTORIA Vol.6の感想

『動物のおしゃべり』　神仙寺瑛

　2コマ目、股の間から、このアングルで頭が見えることはないような。

『これでおわりです。』　小坂俊史

最後のひとつ
　小坂漫画では珍しい恋心を巡るエピソード。
　ほぼファミレスのみに舞台を限った作品なので、映像化はしやすそうです。イメージとしては、『野田ともうします』みたいな。
　「チーズいも餅」というイモなアイテムが、イモな男子たちを象徴。ただし、実際のファミレスでは、なかなかこんな居酒屋アイテムには、お目にかかれません。とは言え、舞台が居酒屋では、この話は成立しにくい。素面であること、マニュアル接客の店であることがキモ。
　気が弱っているところに、ベストタイミングで現れた大胆な好男子、入れ食い状態の女子を華麗にゲット！と思いきや、「ずっと見てて、気になってたんです…　餅が！」という朴念仁でした。餅を食うのがイヤで喧嘩したと思っていた食欲魔人。食い物は無駄にしないが、人の想いは無駄にする。
　安倍さんと餅で、静岡銘菓「安倍川餅」を連想する元静岡県民。スマホのAbe.Rという表示も、ABE Riverを思わせます。