まんがくらぶオリジナル2014年1月号

まんがくらぶオリジナル2014年1月号の感想
http://4koma.takeshobo.co.jp/cat02/5377/


表紙: 大きいほうのロゴの隠れっぷりが半端でない。


リコーダーとランドセル』 東屋めめ
 タイトルバックは『名探偵コナン』、本編は『ダッシュ勝平』。


『うしろのご先祖さま』 勇人
 アパートに仏壇も神棚もある。菜々緒ちゃんは敬虔な… あれ、クリスマス?


『つくねちゃん+30』 ひらふ
 メアドの交換までしたのに、名前を「小田信長」と間違えられている弁当屋「小田三成」くん。がんばれ。


たばたちゃん派』 みずしな孝之
 お母さんは専業主婦っぽいけど、母子家庭だと専業主婦ってわけにもいかないよなあ。と思っていたら、父親の海外単身赴任設定が。納得。


『まちこう』 浦池コナツ
 ミステリー仕立て。なぜ家に帰ると、妹が急に町工場に詳しくなっていたのか。P49に伏線もあり。
 大企業にとって、機械の手本となる溶接技術者の育成は大変なんだろうなあ。


『龍女生徒会っす!』 野広実由
 ヤンキー女子高の文化祭って、ちょっと興味がある。どれだけ完成度の低い模擬店が許容されるのかとか。


『ボク恋コンダクター』 坂巻あゆむ
 三角関係+1の+1が主人公というところに哀れさが。


『はるまち・ダンス』 佐藤両々
 なぜ「パネトーネ風パン」かというと、本式のパネトーネを作るには、仔牛の小腸から採取される特殊なイーストであるパネトーネ種という酵母が必要で、その管理も発酵も手間がかかることから、プロ以外が扱うのは困難なのだとか。そこでパネトーネ「風」パンを手作りしたわけです。パネトーネは、イタリアの伝統的な菓子パンの一つ。ミラノの銘菓。クリスマスの前4週間(待降節)には各家庭で焼かれ親族や友人に配る習慣があるそうです(Wikipedia)。つまり、今の時期のお菓子。
 さっちんは、自己評価が低すぎ。周りに気を使いすぎ。「合格したら、一緒に出掛けませんか」でもいいのに。


『ちいちゃんのおしながき』 大井昌和
 客の鍋の残り汁でパスタを作り、他の客に出す。常連客じゃなかったら、使い回しとして問題になりそう。


『路傍のミオ』 小池恵子
 永井道紀的目力。


安西信行の鉄鋼日記』 安西信行
 おっぱいを出した娘さんより、チャイナ服の嫁さんに萌える。
 猫が犬に見えてならない。


『S・Aで会いましょう』 胡桃ちの
 「切っても切っても顔かと思ったら」 永井道紀的カガティオ。


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 小学2年生1学年を市街コースのマラソンに送り出したら、制御が付かないことになる。しかし、マラソン大会の制御のつかなさと、漫画のネタ自体の制御のつかなさがシンクロして、これはこれで悪くない。


『ラジ娘のひみつ』 小坂俊史
 「表と表」 後の国民的アイドル、北唐みなみ再登場。それじゃあ、素のあいりと本番あいりが会話したらどうなる?とか思ったのですが、本人同士だし、別に話題もないのかもしれません。
 「1分で初日終了」 2コマ目で「本当に短い間」という伏線を張っておくことで、オチのキレが段違いに。
 「だまされませんよ?」 北唐みなみは、小坂作品屈指の大人物。ある種得体が知れない。こんなキャラも登場するようになりました。ちなみに小坂作品屈指の小人物は、成沢児童文学研究会会長。作者を最も投影したキャラを、ことさらに小人物に描く奥ゆかしさ。
 「ピュアなこころ」 リフレク。
 「しんしなこころ」 「しばき倒すぞ」と言いながらフォローを淹れるあいりの小ささ。際立つみなみの大きさ。
 「食前と食後」 食った後の方が、食う前より強いという摂理。そして、紙コップとティーカップの乙女度の差。
 「辛い現実ですが」 動きはない4コマなのに、キャラクターの衝突が強烈。
 「もはやソウルメイト」 サンリオと韻を踏んでいる造語「クラーリオ」がきちんと「くらオリ」の洒落になっている複雑な言葉遊び。
 「強いわー 本当強いわー」 3コマ目で戸惑ってしまうところが、あいりの弱さであり、美点でもあり。
 「町中の話題に」 町内の人たちから生暖かく見守られる4コマ目。
 「わたし頑張ってます!!」 大オチに使うために、「表と表」「だまされませんよ?」「食前と食後」でさりげなくマネージャーを印象付けておく伏線。


『のぶながちゃん公記』 くりきまる
 焼香のエピソードに、「替え玉だから作法を知らなかった」という新解釈を与えたのは、難所を上手に乗り切ったなあと思います。


『もしもしぐま』 梶原あや
 「びっくり!」 ロボの原子力駆動設定は、やっぱり封印となっている模様。
 「タジン鍋」 焼き殺すではなく、蒸し殺すという新機軸。