まんがくらぶオリジナル2014年1月号
まんがくらぶオリジナル2014年1月号の感想
表紙: 大きいほうのロゴの隠れっぷりが半端でない。
『リコーダーとランドセル』 東屋めめ
タイトルバックは『名探偵コナン』、本編は『ダッシュ勝平』。
『うしろのご先祖さま』 勇人
アパートに仏壇も神棚もある。菜々緒ちゃんは敬虔な… あれ、クリスマス?
『つくねちゃん+30』 ひらふみ
メアドの交換までしたのに、名前を「小田信長」と間違えられている弁当屋「小田三成」くん。がんばれ。
『たばたちゃん派』 みずしな孝之
お母さんは専業主婦っぽいけど、母子家庭だと専業主婦ってわけにもいかないよなあ。と思っていたら、父親の海外単身赴任設定が。納得。
『まちこう』 浦池コナツ
ミステリー仕立て。なぜ家に帰ると、妹が急に町工場に詳しくなっていたのか。P49に伏線もあり。
大企業にとって、機械の手本となる溶接技術者の育成は大変なんだろうなあ。
『龍女生徒会っす!』 野広実由
ヤンキー女子高の文化祭って、ちょっと興味がある。どれだけ完成度の低い模擬店が許容されるのかとか。
『ボク恋コンダクター』 坂巻あゆむ
三角関係+1の+1が主人公というところに哀れさが。
『はるまち・ダンス』 佐藤両々
なぜ「パネトーネ風パン」かというと、本式のパネトーネを作るには、仔牛の小腸から採取される特殊なイーストであるパネトーネ種という酵母が必要で、その管理も発酵も手間がかかることから、プロ以外が扱うのは困難なのだとか。そこでパネトーネ「風」パンを手作りしたわけです。パネトーネは、イタリアの伝統的な菓子パンの一つ。ミラノの銘菓。クリスマスの前4週間(待降節)には各家庭で焼かれ親族や友人に配る習慣があるそうです(Wikipedia)。つまり、今の時期のお菓子。
さっちんは、自己評価が低すぎ。周りに気を使いすぎ。「合格したら、一緒に出掛けませんか」でもいいのに。
『ちいちゃんのおしながき』 大井昌和
客の鍋の残り汁でパスタを作り、他の客に出す。常連客じゃなかったら、使い回しとして問題になりそう。
『安西信行の鉄鋼日記』 安西信行
おっぱいを出した娘さんより、チャイナ服の嫁さんに萌える。
猫が犬に見えてならない。
『S・Aで会いましょう』 胡桃ちの
「切っても切っても顔かと思ったら」 永井道紀的カガティオ。
『ベルとふたりで』 伊藤黒介
小学2年生1学年を市街コースのマラソンに送り出したら、制御が付かないことになる。しかし、マラソン大会の制御のつかなさと、漫画のネタ自体の制御のつかなさがシンクロして、これはこれで悪くない。
『ラジ娘のひみつ』 小坂俊史
「表と表」 後の国民的アイドル、北唐みなみ再登場。それじゃあ、素のあいりと本番あいりが会話したらどうなる?とか思ったのですが、本人同士だし、別に話題もないのかもしれません。
「1分で初日終了」 2コマ目で「本当に短い間」という伏線を張っておくことで、オチのキレが段違いに。
「だまされませんよ?」 北唐みなみは、小坂作品屈指の大人物。ある種得体が知れない。こんなキャラも登場するようになりました。ちなみに小坂作品屈指の小人物は、成沢児童文学研究会会長。作者を最も投影したキャラを、ことさらに小人物に描く奥ゆかしさ。
「ピュアなこころ」 リフレク。
「しんしなこころ」 「しばき倒すぞ」と言いながらフォローを淹れるあいりの小ささ。際立つみなみの大きさ。
「食前と食後」 食った後の方が、食う前より強いという摂理。そして、紙コップとティーカップの乙女度の差。
「辛い現実ですが」 動きはない4コマなのに、キャラクターの衝突が強烈。
「もはやソウルメイト」 サンリオと韻を踏んでいる造語「クラーリオ」がきちんと「くらオリ」の洒落になっている複雑な言葉遊び。
「強いわー 本当強いわー」 3コマ目で戸惑ってしまうところが、あいりの弱さであり、美点でもあり。
「町中の話題に」 町内の人たちから生暖かく見守られる4コマ目。
「わたし頑張ってます!!」 大オチに使うために、「表と表」「だまされませんよ?」「食前と食後」でさりげなくマネージャーを印象付けておく伏線。
『のぶながちゃん公記』 くりきまる
焼香のエピソードに、「替え玉だから作法を知らなかった」という新解釈を与えたのは、難所を上手に乗り切ったなあと思います。
『もしもしぐま』 梶原あや
「びっくり!」 ロボの原子力駆動設定は、やっぱり封印となっている模様。
「タジン鍋」 焼き殺すではなく、蒸し殺すという新機軸。