今月のまんがタイムオリジナル

 まんがタイムオリジナル2012年9月号の感想


『満開!Sister』 東屋めめ
 義理の姉妹になじめないという、コミュニケーションの入り口のところで引っかかっているままでの長期連載。なんとなく堂々巡り感を覚えます。主人公がまともに剣道ができないところも含めて。


『らいか・デ;イズ』 むんこ
 来太くん誕生。
 「男の子バージョン」 「手ェ抜いたなー」は、命名が? それともキャラクターデザインが?


『おかん』 小坂俊史
 「夏休みの光景」 4コマ目と5コマ目の間には、どのくらい台詞が挟まれていたんだろう。正座して叱られながらも、ツッコミが的確な姉弟
 「小規模ムーブメント」 プチ労働争議。永井ハルコ的な即断即決の行動力。
 「がっつり感」 肉どんぶりでは、タンパク質+炭水化物で、バーニャカウダとは正反対。そこが狙いでしょうが。でもオーソドックスなバーニャカウダのソースは、アンチョビ+ニンニク+オリーブオイルで、かなりこってりしています。ファミレス用にアレンジされたバーニャカウダはあっさりなのかな。
 「研究対象」 4コマ目のジュンの書き文字が読みにくいことで、ゆっくり読むことにより生じてくるジワジワ感が味わいどころ。しっかり研究したとして、所詮は女の話、男の俺には無効だっだぜ、というところに落ち着くのでしょうか。
 「来たるべき日のために」 計画は立てども、未然に防ぐ対策は講じず。ジュンとおかんは似たもの親子。
 「自分の親は来ないけど」 娘をファミレスで働かせて、親は娘の友達と旅行に。娘がサツキさんでなかったら、怒り狂っているところ。
 「気象庁より信じてる」 家族旅行+αに落ち着いたものの、台風で中止。漫画の舞台を生活圏からは離さないという、小坂先生の自分ルール縛りが発動されたか。ジュン哀れ。
 「私なら10匹は」 紙のポイならば、上手な金魚のすくい方をTVでやっていますが、モナカ皮での上手なすくい方のレクチャーは見たことありません。モナカ皮だと難しいですよね。
 「寛大な心」 金魚を飼うも、すぐに死ぬ。レギュラーキャラはたとえ金魚であっても増やさないという、小坂先生の自分ルール縛りが発動されたか。ジュン哀れ。
 「家族の絆」 缶入りそうめん。百束入りとか二百束入りならば、蓋付き缶に入ったそうめんもあるようですが。
 「極限そうめん」 2コマ目でさっそく缶を開けているところが笑えます。


『そこぬけRPG』 佐藤両々
 TGEの舞台の上で、シリングのコスプレで、「テキトー言って」の指示で、とうとうプロポーズ。迂闊すぎる。しかし、この後の展開が楽しみ。


『せんせいのたまご』 みなづき忍
 部誌作り。なかなかリアルに経過を追っていて、非常にささやかながら同人誌を作った経験のある身としては、楽しめました。文芸部員が、全員モバイルパソコンを持っているあたりは時代でしょうか。


『おゑど恋愛帳』 江茂タツ
 お友ちゃんは、柳生十兵衛の弟、柳生友矩か。家光の恋人として有名な人。本作では、だいぶひねったキャラクター設定をする模様。


『女子校生かんさつ日誌』 風良まり
 タイトルが女子「校」生かんさつ日誌で、女子「高」生かんさつ日誌でないのは、共学校でなく女子校の生徒だということを強調するためでしょうか。決してAVのタイトル的な意味ではなく。
 スケッチに使っているのはコンテ? 木炭?


『かがやけ工学女子』 酒菜屋なかさ
 計測の話。工学ネタを使っているのは好印象。ちょっと何をやっているのかわかりにくいコマがあったのはマイナスか。


『小森さんは断れない』 クール教信者
 ストーリー四コマ、中盤の「明るい」がその後の「なでなで」、「なでなで」に効いてくるあたりは絶妙。単品では通じない4コマが、ストーリーの中に配することで、輝きを生じる例。
 97ページ、小森さんの身長の←180cmが読みにくかった。


『トイレノウスさま!』 ほんだある
 スーツアクターのエピソードで、客の前で実演するシーンを入れないのは、漫画の定石として、あり得ないのですが。定石をことごとく外すこの作品らしいとは言えますが。
 あとキャラクターが無駄に多いのに、顔の見分けが全くつきません。基本的に全員同じ顔です。


『恋は地獄車』 瀬戸口みずき
 ほんとうのクズなら「堕ろせ」とか言いそうなので、そっち方面には考えも及ばないカズオ君は、基本的に善人なのでしょう。


『ぎんぶら』 安堂友子
 マドロミに到着。普段は、藤子・F・不二雄風味なのに、今回のレムは服装が松本零士風味だなあと思っていたら、武器がムチ! これは完全にメーテルが元ネタ。


『脳内フェスタ』 松永みやこ
 素直なつくりだけに、いくつか、1〜2コマ目でオチが読める作品があり。中盤の展開が弱い感じ。