今月のエレガンスイブ

エレガンスイブ2012年9月号より、『怖いのは苦手です。』の感想


『怖いのは苦手です。 #2』 小坂俊史
 4コマ漫画家ながら、死とか葬式の漫画は描き慣れた小坂先生。読み始めの印象は、『ふたりごと自由帳』のちょっとダークな作品みたいな感じだったのですが、驚愕の展開と衝撃のオチが。最後の3コマがなければ「いい話」なのに。
 「そんな私にカレシができた 大学というのはすごいところだ」に笑う。
 オチへの強烈な伏線である「生身」と「むさぼる」というキーワードを、セックスシーンのコマに忍ばせるあたり、ホラー初心者とは思えぬ熟達のテクニック。きれいに生と死がコントラストを成しています。
 小坂先生のTwitterによれば、この作品「当初男で考えていた主人公を女の子に変更したら気持ち悪さが若干増しました」とのことです。