今月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2012年2月号の感想


『オトメシュラン』 王嶋環
 さっき、タイトルを打ったら『乙女酒乱』と変換された…
 本格料理漫画的展開。読みごたえがあります。みんな、互いを思いやる心を持った大人たち、そして料理のプロ。


『おかん』 小坂俊史
 「どや顔したかったのよ」 姉弟の温度差。そして、実は似たもの母娘。以心伝心、そして、相手よりちょっと優位に立ちたい互いの意地。母の手紙につっこみどころがいくつかあるのも、小ネタとして素敵です。
 「目をつぶるわけにはいかなかった」 タイトルがダブルミーニング。よく見ると2コマ目〜4コマ目で咀嚼しています。
 「五日で一箱の家」 我が家の常識は、よそ様の非常識。みかん1個100gとして、みかん箱1箱10kgとすると、箱にみかんは100個。1日20個のみかんを食う家庭。1人7個くらいなら食べられますけど、それが毎日ですからねえ。
 「いつもコタツで寝てるから」 タイトルオチ。時給を減らされ、ネガティブになっちゃうサツキちゃん。まじめで誠実でかわいそう。
 「ブログにも書かないから」 時事ネタ。Yahooリアルタイム検索で、注目のキーワードに見慣れない言葉があるとき、炎上中の個人情報だったりすることがあって、ゲンナリします。
 「しかもボールペンで」 メモしておしまい、系の漫画かと思ったら、がっちりそれを娘に押し付ける横柄さ。ぎりぎりと歯噛みしながらも、結局は受け入れる娘さん。
 「死にゃあしないよ」 数学と掃除メモのダブルミーニング。数学ができなくても、掃除がいい加減でも、死にはしません。もちろん、その代償はありますが。個人的な経験ですが、会社員をやっていると、仕事で、ごくたまに微分方程式を解かなきゃならなくなる場合があります。微分積分けっこう大事。
 「ウチの娘が急に」 100%自分の経験からなんでしょう。
 「ファッションの代償」 後悔の意味がダブルミーニング。服のサイズに合わせて太るのは、経済的? でも一方通行ではなあ。
 「どこまで好きなんだ」 父もみかんマニア。離れていてもつながっている家族。
 「増えたぞ」 弟の教育より先に、母の教育。奔放な生きざま。言ってわかる二人ではなさそうですが。


『そこぬけRPG』 佐藤両々
 カナさんの父親来襲! 「あげます」発言!
 舞子さんは、姉じゃなく母だった! 「頂いちゃえば」発言!
 内堀、外堀、関係なく、重機でガンガン埋め立てる親族。
 でもカナさんは、「まってられないわ おばあちゃんになっちゃう」とシビア。
 壁を乗り越えろゲボキュー!