今月のまんがライフMOMO

まんがライフMOMO 2011年11月号の感想


『崖っぷち天使マジカルハンナちゃん』 佐藤両々
 初バトル? 魔法戦ならぬ凶器攻撃でしたが。トウメイは冷血なれど、無益な殺生は好まぬタイプらしい。


『青春甘辛煮』 碓井尻尾
 「ほんとにもう」 やっちゃったかと思ったら人生ゲーム。まあ人生ゲームでも子供を作りますが。
 「朝から元気だ」 冷血土方にも遊んでいた時期があったのか。
 「バッサリ」 女の子にののしられてちょっとドキーンがリアル。


『チカちゃんは知りたがる』 竹内元紀
 今回は、変態度も、ギャグの密度も高し。


『イヴ愛してる』 伊藤黒介
 轢殺体と聞いて思い出すのは、大阪圭吾の『とむらい機関車』ですね。轢殺ミステリには傑作が多い気がします。ほどよい悲劇性と猟奇性があるからでしょう。


『わびれものゴージャス』 小坂俊史
 自動車で巡る「休止駅」。あまりに地味な存在ですが、廃墟マニアと駅マニアの双方を満足させる物件なのでしょう。
 「猪苗代湖畔駅」「西仙台ハイランド駅」の開業は1980年代の後半。そういえば、中曽根元首相のいわゆる中曽根民活のリゾート整備が、この時代ではなかったかと思います。結果としては、この時代のリゾート開発が日本に根付くことはなく、赤字を垂れ流すことになったわけですが。
 山に飲み込まれる「八ツ森駅」。
 休止駅は、誰も訪れないけれど、通過列車だけは結構来るという、人に近いとも遠いとも言える、なんとも不思議な場所のようです。