先月のまんがくらぶオリジナル

まんがくらぶオリジナル2011年7月号の感想


リコーダーとランドセル』 東屋めめ
 タイトルバックが興味深いです。同じ身長ながら、高校生のあつみちゃんは、髪、目、リボン、ソックスがいずれも黒ベタ。対する小学生のヒナちゃんは、髪、目、服すべてが淡いトーンになっています。配色でキャラクターの個性や年齢を表現しているのかもしれません。


『つくねちゃん+30』 ひらふ
 小田光成くんの純情。出オチキャラかと思っていたら、すっかりレギュラーキャラに。思っていたよりもずっと若いカードゲームオタクでした。


『虹色ブックマーク』 まご
 ある意味リアルなオタク漫画。カミングアウトのタイミングって難しいですよね。それにしても、ホンワカくんって長谷川町子系?


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 この漫画がいまひとつ面白くないのは、たいしてキャラも立っていないのに、犬のベルが出ずっぱりになっているせいだと思います。ベルは単なる背景や記号になっているだけで、かえって目ざわり。むしろベルが登場しないネタで勝負すべきなのでは。
 「静止する世界」 1コマ目は屋内なのに、4コマ目では屋外に。テレポーテーション+空中浮遊。


『のぶながちゃん公記』 くりきまる
 二人の仲が良いのはとても微笑ましいのですが、どうしても胸が痛くなる思いもあって切ないです。所詮は影武者、女の子。いつまでもこの関係は続かないのでしょうから。せめて一生友達でいられるといいですね。


『オフィスのざしきわらし』 小坂俊史
 「4時45分までかかりました」 会社の健康診断って、実際独特のまったり感がありますね。日常の中の非日常という感じで。
 「金銭運がっちり上昇」 占いの本質に迫る一本。だれもが知っていながら言わなかったこと。全力で占いをdisって、くらオリのブラック占いよりも、さらにブラック。
 「追いつめられて」 さすがにみえみえのミスリーディングながら、予想を超えるオチ。まだ6月なのに。将来育児休暇がないと、きついですよ。
 「いたずらな風さん」 メルヘンなタイトル、お花畑な内容。2コマ目と4コマ目の「当然ですよね」のリズム。そして「当然なわけあるかい」という読者の叫びはだんだん大きくなっていきます。
 「幸せな夢でした」 夢オチはよくあることながら、夢でやったから、現実はOKにしてしまう主人公はなかなかいません。
 「洗脳おそるべし」 なつかしのDストア。2コマ目にハルコビヨリのやっさんが。
 「そして我が社でも」 エンドレスのBGMが。明るく輝く南さんは、大リーグボール3号状態だったのか。
 「1年に2度ある」 鋤谷くんはネクタイまでも雪模様。2コマ目の「スキーシーズンになると」が伏線。
 「眉一つ動かさねえ」 今度は全力で上司をdisる。


『ランスカ!』 中島沙帆子
 ローアングル。ダイナミックなタイトルバック。


『もしもしぐま』 梶原あや
 ハイアングル。ロマンチック?なタイトルバック。