今月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2011年4月号の感想


『うちは寿』 小池恵子
 「万里(17歳)の過ち」 見事なミスリーディング。


『せんせいになれません』 小坂俊史
 「テーマソング」 花粉症でもないくせに。
 「筋書き通り」 時事ネタ。「教えてやれよー」が、すなわちメール送信という読みが現代的。
 「アツアツをそのままで」 たとえスプーンがあっても、寸胴から直接食べるのは大変でしょう。もちろん、無いよりずっとましですが。
 「黄ばんだ白衣」 池田のほうは花粉症。
 「流行源はあいつ」 どこまで腕白なんだか。
 「夢の中で確かめる」 枕が変わっているのがオチへのヒント。でも予測できないオチ。傑作。
 「夢の中で響きあう」 何ヶ月も何をやってきたのか。
 「その苦労を噛みしめろ」 2コマ目、「無駄にする」が伏線。
 「読む前に負ける」 ブックオフが実名登場。頑として伏字は使わない小坂先生。表現者としての矜持か。
 「歴史的少年だ!桃山」 茶器をもらうとは、どんな手柄を立てたのか。
 「一番伸びる時なのに」 校長、ひさびさの登場。背広の趣味の悪さは、『オフィスのざしきわらし』の緑風商事の社長と通じるものがあります。


『晴れのちシンデレラ』 宮成楽
 ゲスト。愛に満ちた作品。食べものへの愛、主人への愛、孫への愛。
 アラザンですね。アザランでもGoogleで多数ヒットしてしまいますが。


『オトウフようちえん』 オトウフ
 園長先生がシュール。ちょっと、ちよちゃんのおとうさんに通じるような。