今月のまんがくらぶ

 まんがくらぶ2010年5月号の感想


『天使の事情』 神仙寺瑛
 家族経営の保育園。


『うちは寿』 小池恵子
 動物園へ。ラクダに乗ったことはないけど、ラクダに噛まれたことならあります。バングラデシュの動物園で、放し飼い(!)のラクダと写真を撮ろうとして、頭を噛まれました。歯は平らで痛くはないのですが、力は強かったです。ヨダレもすごかった。
 千宏くんが大人になっても、かめさんは健在のご様子。よかった。


『まい・ほーむ』 むんこ
 最終回。いつもの日常へ。時間は進んで、舞ちゃんは4年生に。
 オヤジ仮面、むんこワールドの新たな作品横断キャラクターが登場です。


『せんせいになれません』 小坂俊史
 タイトルバック:ラスト1本と連動。このヘンゼルとグレーテルならば、森に捨てても死ぬことは無いですね。捨てたくなる気持ちは分かりますが。こいつらならば、魔女でもなんでも平気で焼き殺すことでしょう。池田が小鳥役で特別出演。
 「変わらない男」 4コマ漫画の多くは起承転結では構成されていない、というのが私の意見ですが、この1本では起承転結が効果的に使われています。全く同じ構図の絵が4つ並ぶという作品に、リズムと変化をつけ、テンポを生むのに、起承転結はとても効果的なようです。
 「パシリ獲得失敗」 きれいな構成の4コマですが、最後の「ヘコまねえぞ」が不思議な味を演出しています。
 「眼中になし」 ぜんぜん全面的じゃないですね。竹書房掲載なのに、「熟女のひめごとタイム」。
 「気になる数字」 人のよさそうな栄養士さんは新キャラかな。頼みこむ池田が、なかなかラブリー。4コマ目、6年1組になぜかいる品田さんと河田。
 「許さねえ」 田辺くん、ひさびさの主役回ですが、なんとも情けない役回り。でもかわいい。
 「おとこの家庭科」 前の1本と、ウソつながり。6年1組の周辺に、池田の目を逃れた食料品が、まだ残っていたとは意外です。
 「でも一応やってみた」 500円玉を3つ持っていただけでも、池田にしては、懐は暖かいほうなのかもしれません。偽札作りは、国家への反逆と判断されてしまうため、実害のわりにえらく重罪となるので、わりにあいません。まあ、紙切れが価値を持つというシステム自体が、大がかりなフィクションとも言えますからね。もともと無理があるわけで。
 「善意のうらがわ」 4コマ目、全校集会だから、横断幕に低学年向けのふりがながあるんですね。芸が細かい。親切なんてものは、動機がどうあれ、結果オーライですから、これもありでしょう。ケーブルTVのレポーター、いかにも善良そうですね。
 「けだるいひととき」 和泉の音楽授業は、いつも楽しそう。YOU踊っちゃいなYO!! って、どこのジャニー喜多川
 「なぜここがわかった!! 桃山」 桃山は池田のエネルギーを吸って生きているのかも。ついたてごしでもOK。電磁誘導式の、電極がない充電器を連想しました。
 「林へのいざない」 たかが歓迎会の出し物の勝ち負けで、容赦なく池田を陥れる河田と和泉の恐ろしさ。


『まごころ』 魔神ぐり子
 「特等席」 これの2コマ目の意味がどうしても分かりません。前後とつながっていないような気がします。なにかのミスかな?


ひよわーるど』 橘紫夕
 バスと旅館だけの修学旅行漫画。ストイック。ページ数が少ないので仕方ないのですが、旅行先も不明。次回も修学旅行編の続きを希望します。
 トミーは、もーりを「もーりさん」と呼ぶんだ。
 バスを降りるもーりの浮遊感。ついでにバスの浮遊感。


『はな咲くけものみち』 華桜こもも
 例えば、1ページ目だけでも、1コマ目の酒びんが大きすぎ、3コマ目の振り向く姿勢が不自然、タイトルバックの椀と顔の位置が変。基礎ができていないのに、叙情に走るのは、やめておいたほうがいいです。それは、西原理恵子のような天才に、ギリギリ許されることですから。
 ばあさんの言うことがいちいち浅いし、なにより主人公の思考が、小学校入学前の幼児のものでは全くありません。実に不自然。明らかな設定ミスでしょう。


『シャークアタック』 いわしたありさ
 よく読むと、全作品にわたって、食べているか、排泄しているかをしています。ある意味斬新かも。


『あかいレンガちゃん』 前田舞☆
 最終回。
 タイトルバック、先月が桜で、今月がつくし。季節感がよくわかりません。それにしても、先月号で桃山が育てたような巨大なつくし。
 タイトルを続けて読むとメッセージになるというアイデアはいいのですが、タイトルと作品との結びつきがあまりにも弱いのが残念です。
 最終話を「ありがとう」で締めるのは、『月刊フリップ編集日誌』でもやっていましたね。


『田中さんちの白米ちゃん』 池尻エリクソン
 「トマトはヘタが命」 プチトマトだから、「プチッ」なんですね。