先月のまんがくらぶ

 まんがくらぶ2010年4月号の感想


『有閑みわさん』 たかの宗美
 フリーク的な巨乳。


『まい・ほーむ』 むんこ
 いつの時点で離婚が成立したのか謎。今回会って離婚したのかな。
 離婚しても母は母ですからね。父と娘は細かいことは気にしないし。


『ひみつのおねえちゃん』 藤生
 すごいなあ。豪雪地帯の登校。
 小坂俊史先生がうらやましがりそうです。


ひよわーるど』 橘紫夕
 44ページの3コマ目が、132ページの7コマ目(『ハッピーフード!』)と、驚異のシンクロ。神がかり的なレベル。


『せんせいになれません』 小坂俊史
 「9時からやってる店」 これだけ派手な事故だと、目撃者が名乗り出なくても足がつきそう。5万円の朝食。贅沢だ。
 「男子という生き物」 スカート男子。しかしスカート似合うなあ、6年2組男子。1コマ目の「やめられねーんだよ」が、4コマ目の「やめられなく」の伏線になっています。岡田と森本かな、意外なメンツがスカート派に。 
 「借りる男」 野内さん、初の主役回。1巻のキャラ紹介が、やっと生きました。曰く「図書館のヌシと化しているもののロクな本を読まない。」
 「コトの起こりは」 傑作。オチへの飛距離が素晴らしい。3コマ目で机の上に残っている牛乳が伏線になっています。相沢さんが研究代表なんだ。
 「ずぼらに優しく」 山村さんと宮本さんの顔が似ているので、ときどき混乱します。
 「だってやめろって言うんだもん」 1コマ目のイライラと、3コマ目のイライラ、逆転の構図。河田が律義にせんべいを5袋も食べるとは思えないから、宇津井さんに止められなくても途中でやめていたでしょうね。
 「身を焦がす匂い」 髪の毛を電気ストーブで焼くのは、自分だけじゃなかったんだ。
 「緊張を強いられる日々」 池田は、このクジ運でギャンブルに負け続けているのでしょう。珍しく池田にシビアな6年1組生徒。おそらく企画は河田。
 「憧れのサボリライフ」 1コマ目が、それだけで1コマ漫画として成立しています。結婚するのが当たり前じゃなくなって、家事が完璧なら確実に嫁に行けて、専業主婦になれる、という時代じゃないですからね。でも、家庭科の先生を目指すのも、なれればいいけれども、もしなれなかったら結構つぶしがきかない感じ。どのみちシビアな世の中です。
 「丹精込めた! 桃山」 池田は桃山にはやさしいなあ。池田にも好き嫌いがあったんだ。
 「せめてひと花を」 缶ビールを開けたら、5分で終わりそうな花見。


『ちこりん日記』 山野りんりん
 登場人物の名前が、野菜、香草からきているのに、いまさら気づきました。ちこり、セイジ、せり、みつば、なずな。


『並盛サラリーマン』 木下晋也
 「一周する佐藤くん」 不思議な構成の4コマ。3コマ目で一応オチていて、4コマ目は全くのオマケ。3コマ+α漫画。新しいかも。
 「疑う高橋くん」 もう少し懐疑主義が進めば、自分が漫画の中の人物であることにも気がつくのかもしれません。4コマ漫画の登場人物が、自ら「自分はだれかのパロディとしての存在である」と告白した例があります。いしいひさいちののちゃん』のNo.1382(全集の3巻、48ページ)。ワンマンマンとののちゃんが、河原に座ってアイスを食べながら、パロディについて語り合います。4コマ漫画の批評的な最高峰。この作品、ワンマンマンシリーズに対する読売新聞渡邉恒雄からの抗議に答えるものでした。およそ馬鹿げた抗議に、最高の4コマをもって答える、いしい先生の心意気がうかがえます。渡邉恒雄も、河原に座って小学生とアイスを食べる余裕があったら、自分のこっけいさに気づくだろうに、と哀れに思ったものです。


『私は○○一年生』
 企画ページ。
 小坂俊史:ブログ、twitterや『遠野モノがたり』で、東北での近況はある程度わかるものの、リアルなご自宅の様子が漫画で見られる機会は貴重です。今年の東京の雪は、回数こそ多かったけれど、積雪はたいしたことがなくて、翌日の昼には完全に溶けてしまうことが多く、興ざめでした。


『ぶんぶくかまのめし』 田丸さと
 面白いけど、家政夫漫画である意味はよくわかりません。
 家政夫漫画の歴史は意外に古く、秋好馨に『ますらを派出夫会』という作例があります。1956年からは映画化もされています。


『ふたりせーかつ』 ウエダヤマト
 4ページに密度の高い物語が展開していて好印象。漫画家と新米料理人という職業ネタがもう少し欲しかった気もしますが、少ないページ数の中で、必要な情報をきちんと説明し、設定を生かそうとしています。