弁護側の証人

 小泉喜美子の長編推理小説。1963年の作品。
 豪華メンバーのそろった帯で、騙されるぞ、騙されるぞ、とさんざん言われていましたが、やっぱり騙されました。これは小説読みなら、かなりの確度で騙されるでしょう。シンプルな構成、抑制された描写が効果的。なるほど傑作。
 『検察側の証人』を思わせるタイトルなのも、ミスリードになっています。


弁護側の証人 (集英社文庫)

弁護側の証人 (集英社文庫)