今月のまんがライフMOMO

まんがライフMOMO2009年12月号の感想


『天使のお仕事』 佐藤両々
 モモが無事?に出産。王子の骨折とヒナのパンツで、過度に感動的になるのを抑えている感じです。
 「天使の輪のある子」 いいタイトルです。


『マンドラゴるァ!』 石田敦子
 ユキオくん、女の子かと思いました。男の子が主役級になる漫画は、MOMOでは貴重だから、いいですね。でも、マンドラゴラは女の子なのか。


『俺の眼鏡を知らないか』 須田さぎり
 つまらないし、キャラクターの見分けもつきません。柱のキャラクター設定が、全然本編で説明されていないし。同人誌じゃないんですから。


『青春甘辛煮』 碓井尻尾
 4コマ漫画には厳しい剣道の試合。笑いは少ないですが、テンポ良く乗り切った感じです。
 「もえ」 悲鳴が「ギャッ」なのがいいですね。
 「新しい自分へ」 常識人の藤堂さん、ドジっ子キャラで定着するのかな。
 「撤収」 練習試合は負け。急造女子チームでは順当な結果。大将戦までいったら、くるぶし高の勝ちになっちゃいますから、1勝3敗は必然ですね。


『わびれもの』 小坂俊史
 青森のキリストの墓へ。ツッコミどころ満載のスポットに、ツッコミ役の友人と同行しているのが効果的です。
 竹内巨麿というのは、戦前のトンデモさんで、皇祖皇太神神宮(すげー名前)を興した人ですね。皇祖皇太神神宮は、宇宙の中心で、世界中の偉人がここを詣でたと主張しています。神武天皇以前の天皇は、宇宙全体を統治していたとも言っています。不敬罪で起訴されたこともありますね。過度のゆがんだ日本中心主義の妄想は、戦前の国家神道天皇制の正当性を、おびやかしかねないと判断されたのでしょう。興味深いことです。
 トンデモさんの妄言につきあってあげている新郷村は、懐が深いというか、したたかというか。
 踊りの名称について、作中で「ナニャドラヤ」と「ナニャドヤラ」の表記がありますが、手書きの「ナニャドヤラ」が正です。ちなみにこんな歌と踊り。キリスト祭りの様子です。



 キリストの里伝承館の短歌、よくみるとキリストという単語が使われているようです。シュールな。
 ちなみに私は、このスポットの存在を、吉田戦車先生の『ぷりぷり県』で知りました。そんな人が多いんじゃないかな。


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