今月のまんがタイムオリジナル
まんがタイムオリジナル2009年3月号の感想
『キミまで3cm』 北条晶
シンプルでスッキリとした画面が長所の漫画ですが、背景は、もう少し描いたほうがいいような気がします。住んでいるのが、どんな家なのか、働いているのが、どんな会社なのか、いまひとつ良く分かりません。
「そりゃめでたい」 これも、背景が無いので、歓迎会のシチュエーションが、良く分かりません。5人横並びってことは、カウンターで飲み会なのかな?
『らいか・デイズ』 むんこ
夫婦喧嘩になった、父親の後輩社員夫妻の仲直りという、高難度のミッションを受けて、来華と竹田のお泊りイベント。
「一世一代 大芝居」 プレッシャーにフラフラになった来華を見かねて、息子を差し出す、竹田母のアシストがナイスです。きっちり付いていく竹田も律儀ですね。
「恋のからくり サル芝居」 来華と竹田は、付き合っても、イチャイチャはしないんでしょうね。まさにサル芝居。
「銀行の入り口にでも貼るのか」 ミッションコンプリート。「いっそのこと本当に…」の後、返事があったら、竹田は何かしたのかな。ヘタレで紳士だから何もしないか。せっかく布団を並べて寝ているのに。
「女のコのヒミツ」 1コマ目、誇らしげな来華の表情が良いですね。
「感謝・ねぎらい・問い質し」 まさにタイトル通り。竹田の経験値が上がりそうです。
『ささきまみれ』 小坂俊史
「安い糸だからよけいに」 タイトルが、最終話の伏線にもなっています。今回の笹木さんは、高スペック。編み物が出来ます。でも、笹木さんは、どういう格好をして、編み物をしていたのでしょう。服が無い時には、下着姿だったのでしょうか。切実だ。どうでもいいことですが、4コマ目にトーンの切り抜き漏れがあります。
「遠い眼をするな」 受験生が熱心に勉強しているのは、この季節に限ったことではないですが。受験勉強もせずに、高校に合格できた笹木さん。実は頭が良いのでは。
「戦力外通告」 タイトルがダブルミーニング。シビアなオチ。右手人差し指をケガすると、できるバイトは限られてしまいます。
「小学生の日記かよ」 俳句一本のために4時間粘った笹木さんの精神力は、褒めていいと思います。出来た句は、小学生の日記ですが。
「もういっそ壊れろ」 2コマ目、あこがれます。オチは、考えオチ。(排気ガスがひどいから)窓あけちゃいけない、(揺れてこぼれるから)汁物食べたりできない、(うるさいから)ないしょ話したり安眠したりできない、ですね。
「だからケータイ嫌い」 連絡先をQRコードで渡すほうも、不親切だなあと思います。
「半月後どうしよう」 シビアな一本。2コマ目、「冬は室温10度ない」で、えーっと思いましたが、暖房もストップしているのですね。月明かりに照らされている笹木さんは、ある意味風流ですが、現実には、とんでもないサバイバルをしているんですね。室温よりも、明かりを重視で、冬の夜に窓をフルオープンとは。なかなかできないです。
「新鮮なやつをガブリと」 みっちゃんと飯田さんのダブル突っ込み。子ども時代に、消しゴムをかじったことがありますが、ボソボソしていて、あまりいい食感ではありませんでしたよ。
「2月の戦い」 季節ネタ。単行本では、タイトルを見ないと、分かりにくいかも。笹木さんのハンコが、「葉」に見えて、一瞬とまどいました。
「6月カビと共に発見」 ひっっっっさしぶりって、何年くらいバレンタインから遠ざかっていたんでしょうか。学園ラブコメとか言っているから、高校生以来なのかな? アパートのゲタ箱は、開ける人は毎日開けるのでしょうが、開けない人は、季節の変わり目くらいにしか、開けませんものね。私も開けませんでした。
「ねずみ色の冬」 白黒ページならではのネタ。今回は実にハイスペックな笹木さん。マフラーに帽子、手袋まで編む精神力があるとは。
『開運貴婦人マダム・パープル』 安堂友子
「さりげなく」 よくできた1コマ目〜3コマ目の流れと、キレのあるオチ。
『おたママ』 茶崎白湯
小学生が主役のギャルゲーって、レーティングはどうなるんだろう。
『そこぬけRPG』 佐藤両々
そのレーティングの話。
「巻き込まれた」 ゲボキューが有高シフォンの連絡先を教えたエピソードは、単行本3巻のp105〜106にあります。
「個々の感覚」 最近のゲームはよく知らないのですが、DQ8もお乳われわれだし、FF10-2も服があんなですよね。
「過激な表現」 1コマ目、ゲボキューが、どんな目にあっていたのか知りたいです。ちょっとHだったり、暴力的だったり、ですか。ロープ使ってたしなあ。
『ミラクル書店』 吉川景都
文庫の帯は、あまり大事にしませんからね。昔の創元推理文庫の「この作家が薦めるこの一冊」とかいうのみたいなのは、別にして。
単行本の帯は、ブックデザインの一部として、重要な場合がありますけど。服部まゆみ先生の単行本『この闇と光』の帯は、印象的だったなあ。真っ黒で、ほぼ本の全面を覆っていて、表紙の一部が斜めにカットされているものでした。
- 作者: 服部まゆみ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/11
- メディア: 単行本
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『塀の上のジゴロたち』 本山理咲
第一期の最終回。以前描いた話の後日談的な要素を含むストーリー。
この連載は、極めてハイレベルなショートストーリー集でした。ぜひとも単行本化をお願いします。
まんがタイムオリジナルのストーリー漫画の単行本化率は非常に低いので、心配ですが、この作品は、広く世に問う必要のあるものだと考えます。
『4コマの星』 藤島じゅん
アンソロジーの仕事ください、という藤島先生のアピール漫画にも読める作品。タイトルバック、仕事の「事」の字が、誤字です。
「リアリティーの追求」 分かりやすい月姫パロディー。
「奇跡」「現実」 藤島先生も、そうなのでしょうか。
「信念」 3コマ目、こどものじかんと、はちゅねミクだけ、分かりました。
「モテモテ王国」 もともとは、まんがくらぶの読み切り用アイデアだった、ミジンコ4コマ『こっぱみじんこ』が、少しだけ日の目を見ました。くわしくは、『今日のふじしま』の2008年7月26日を参照下さい。こちら。
『でかけモン』 カラスヤサトシ
「銀」 普通のキャンピングトレーラーだと思いますが。
『花咲だより』 高原けんじ
節約の話。
「エコバック」「エコ生活」 咲太の男友達(名前ありましたっけ?)にキャラクター付けが、されたようです。貧乏バカ。お金持ちの秋山さんとは対照的です。
「貯金箱」 3コマ目、姉弟のパワーバランスが逆転。珍しいです。
『本日休診』 桂武英 及川こうじ
相変わらず内容が薄いです。
『あさかぜ君』 田中しょう
まんがタイムオリジナルでは最終回。
「氷」 あさかぜ君が犬を飼っているパターンもあったのか。
『天使くん』 新田にに子
まんがタイムオリジナルでは最終回。
「春まだ遠く」 キレのあるオチ。ああ、わびしい。
『毎週火曜はチューズデイ!』 OYSTER
ミモレットチーズは、郵政解散の前、森前首相(当時)と小泉首相(当時)の会談のときに、ふるまわれた「ひからびたチーズ」ですね。外の穴は、チーズダニによるものだとか。
宇チューチューズ、すごいと思ったら、すごくなかったですね。
しょうゆネタ、面白いです。