今月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2009年2月号の感想


らいか・デイズ』 むんこ
 麻美先生の嫁姑話など4ページ。短い話のなかに、巧みに人情話を入れてあります。むんこ先生は、わずか1〜2コマに、人情話の要素を盛り込むことが出来るという、稀有な才能がありますね。小太郎くんが可愛いです。


『L16』 東屋めめ
 奈々香ちゃんに片思いの彼、いっそのこと、ユキちゃんとくっついちゃえばいいのに。須藤真澄先生の「じーばーそだち」でも、そんな展開がありました。あっちは小学生ですが。


『ささきまみれ』 小坂俊史
 「小学生レベル」 まさに小学生レベル。1コマ目、2コマ目の笹木さんは、リアクション待ちで汗をかいている訳ですね。けっこう手間もかかったでしょうに、無駄な事には勤勉な笹木さんです。
 「祖父6人、祖母4人」 タイトルの人数は通算でしょうか。それとも1つのバイト先で? それなら確実にばれますね。『4コマの星』とネタがかぶりました。
 「修行が足りない」 1コマ目の笹木さんの表情が絶妙です。楽しみのような、わびしいような、ちょっとイライラもしつつ、みたいな。3コマ目のカップ麺が、いかにも美味そうなのも、良いですね。実際には高額なカップ麺は、期待したほど美味くない場合が多いですが。
 「来る日のために」 カレンダーを新調する時期に相応しいネタ。9月21日が、第三月曜日で敬老の日、9月23日が、秋分の日。9月22日が、間に挟まれて、オセロのように国民の休日となります。2015年、2026年も同様の並びになります。
 「ほほえみの街角」 2コマ目の奥さんの、慈愛を感じさせる表情が良いですね。無邪気なネタです。でも、4コマ目の前景で携帯を使っているビジネスマンと対比すると、一種の哀愁も感じます。
 「時間はたっぷりあるからね」 おでん屋にみっちゃんは似合いますね。なごみそう。『れんげヌードルライフ』みたいなネタ。炭酸ソフトは、作れれば話題になりそう。すあまソフトも、食感が面白そう。どちらも実際に機械で作るのは無理そうですが。
 「永遠の2008年」 飯田の渾身のツッコミが炸裂するも… まさに逆転の発想。意表を突かれました。
 「ポジション取りは一大事」 1〜2コマ目が、『中央モノローグ線』風味。笹木さんの自由と孤独が印象深いです。でも、オチを見てから読み直すと、モノローグの意味が、全く違って読み取れます。このあたりが上手いですね。
 「永遠にこない一瞬のために」 徹底的にヒマそうな若者は、徹底的に購買力が無いので、視聴率が上がっても、CMの効果は上がらないと思います。おにぎりの具のおかか、家庭ではメジャーなのに、コンビニではあまり見ませんね。どうしてだろう。
 「女の子だもの」 佐々木麻美さんは退場のようです。こんどのお隣さんは、どんな人なんだろう。
 「勝利の代償」 爆笑しました。セリフのないオチは珍しいですが、細密な画面は雄弁に語ります。


『そこぬけRPG佐藤両々
 まんがタイムでの連載が終了したので、まんがタイムオリジナルでの連載は、今回から8ページが基本になるようです。読み応えたっぷり。特に今回は、異常なほどに濃い話でした。
 「初参加」 コミケ(作中ではコミフェ)に行くと、まずは人波に圧倒されますよね。
 「装備」 高度な言葉遊び。
 「出世」 社長に対して「ケガはもういいのか… チッ」 黒いです。
 「地鳴りとともに」 カナさんの4コマ目の表情は珍しいですね。
 「反応を見る」 大爆笑。これは不意打ちでした。
 「腐の書」 1コマ目の藤崎さんに萌えます。ゲボキュー、「ご…藤崎さん」って、先輩を、55cm呼ばわりしかけるのは、まずいでしょう。
 「深く考えぬよう」 えーと、何のどこのチームだろう。会社の所在地は広島だけど、扉絵の雪だるまの「毛」の帽子は楽天っぽいぞ。楽天の19番と18番は… 「深く考えぬよう」 いずれにしても、仁郷さんはマニアックですね。
 「魔王現る」 カナさんの姉、舞子さんが、連載では初登場。ただし、2008春の4コマ祭りの冊子にも登場していましたね。
 「設定」 夫も子供もある身なんだ。
 「更に恐ろしい」 『天使のお仕事』とのクロスオーバーもあって、気になる今後。ゲボキューがカナさんの実家に行く日はくるのか。また、逆に、カナさんがゲボキューの実家に行く日は来るのか。


『花咲だより』 高原けんじ
 増えてきたレギュラーキャラクターと一緒に、実家の温泉へ。
 「効能」 温泉の効能をたずねるダニエル君。日本文化に詳しいようです。温泉の効能なんて、はっきり言って、言ったもん勝ちですからね。大半が、普通の風呂でも効果があるものだし。温泉水と、水道水の風呂で、比較実験をするわけではありませんから。
 「風呂あがり」 風呂あがりの青汁は便利です。冷凍品を風呂で解凍できますから。でも、大ジョッキ一杯だと値段が大変なことに。
 「クマ」 テクニカルな一本。2コマ目の伏線と、3コマ目の「…眠れないんです…」が効いています。


『あらしの用心棒』 千岡ななえ
 タイトルバックの金さんのコスプレは、いかがなものかと思います。
 「雪遊び」 雪だるま作って、かまくら作れば、立派な運動ですね。
 「食べ上手」 いいタイトルです。


『4コマの星』 藤島じゅん
 こっちの世界では、ずっと、ぎがが担当なんだ。
 「単行本も動かねぇし、いい加減やべぇぞ」 リアルな台詞。
 全体にBL風味。しかし需要はあるのか?


『でかけモン』 カラスヤサトシ
 「尺」 これは河川通航標識ですね。尺取り虫が、引き波禁止(減速区域)。耳が、回転禁止。詳しくは、こちら。


『毎週火曜はチューズデイ!』 OYSTER
 タイトルバックのリンバーガーチーズは、臭いので有名なチーズらしいです。詳しくは、こちら。
 DSでゲーム。炎のコマかと思いきや、尻尾でタッチ。確かにカッコイイ。


『えきすとら以蔵』 こだま学
 新春特別「売れてる五年後」。タイトルを見ずに読んだら、最終回かと勘違いしてしまいました。こういう未来が待っているなら安心です。じっくり下積み生活を続けてください。ある劇団員さんも、将来はご活躍のようでなによりです。


『ミラクル書店』 吉川景都
 直江兼続は、大河ドラマ天地人』の人か。興味がないもので。
 おまんじゅうは、みんなで分け合って味比べをすればいいのに。


『うっちゃれ乙女組』 岡田がる
 てっきり終わったものだと思っていたら、まだ続いていました。今でも頭の中がバブルなのは、岡田先生だけだと思います。


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