今月のまんがタイムオリジナル
まんがタイムオリジナル3月号の感想
表紙:タマさんが榊先生に!こういうお遊びはよいですね。
『ラディカルホスピタル』 ひらのあゆ
キツネにつままれています。
『ヤング松島喜久治』 ふじのはるか
極端に自己中心的で非常識な男が、営業マンとして有能な例は、ほとんどありません。世界観に説得力がないです。
『タマさん』 森ゆきなつ
漫画のタイトルが、ひらがなになっているのが効果的です。「ホモが嫌いな女子なんていません!」は、『げんしけん』が元ネタでしたっけ。妖怪漫画のお約束とはいえ、猫がしゃべっても、大して驚かない女の子たちはすごいです。
「こうれいぎょうじしゅうりょうのおしらせ」 ラストのコマで、萌え川柳を思い出しました。「チロルチョコぶつけるかわりにこれあげる」みたいな。萌え川柳の企画、どこかで復活しないかな。
チロルチョコだったら、30倍返しでも600円だったのに。
『幼稚の園』 小坂俊史
タイトルバックの遠景にいるのはマコちゃんとアラスカちゃんでしょうか。
雪遊びの回。独特の高揚感がありますね。『サークルコレクション』の雪の話を思い出しました。肉まんごっこと、でんぐり返し同好会の地獄の特訓と、どちらが過酷でしょうか。
「おしつけかっこ悪」のネタは、「気持ちは部屋の中」から伏線があります。1コマめ、3コマめで、手袋がばらばらです。
「ハッカ飴でがっかり」 たかが飴玉一個で雪合戦を中止する男子がかわいいです。
「床暖房してたよ」「アラスカンテイスト」 空回りするアラスカちゃん。
「私達には無理かもね」 雅子先生とルルちゃんの年齢差は35歳くらい。いまから35年後の地球温暖化問題、環境問題、エネルギー問題を考えると、頭が痛いです。でも、ルルちゃんの世代のためにも、私達がなんとかしなければ。
「おかまいなしの子供たち」 「ゆきのひのおとしもの」に情緒を感じます。
『L16』 東屋めめ
菜々香ちゃんは16歳だから、春香さんは28歳か。将来を考えるとリアルな年齢だなあ。おじゃる丸のうすいさちよと同じですね。でも、菜々香ちゃんは永遠の16歳だから、春香さんも永遠の28歳ですね。
この年齢で、姉妹二人で自立生活をしているわけで、けっこうシビアな設定です。だからこそ、人情話が冴えるわけですね。
『サクラ町さいず』 松田円
「七夕inバレンタイン」 「節分inバレンタイン」の間違い?
『開運貴婦人マダム・パープル』 安東友子
「時間帯的に」 面白い。
「文字通り」 呪いは○○○というオチのSF小説は実在します。
『花咲だより』 高原けんじ
キャラクターがかわいく、表情が生き生きとしていて、オチもきちんとしています。連載を増やしてほしい作家さんです。ところで、龍平ってどんなキャラだっけ?
『でかけモン』 カラスヤサトシ
この作家の、変なものを引き付ける磁力は、あなどれないと思います。基本的にノープランで1日だけの取材に出かけて、1回分のネタを見つけてくるわけですから。
『スーパーOLバカ女の祭典』 山田まりお
人間関係が動き出しました。
『塀の上のジゴロたち』 本山理咲
密度が高くて面白い。
『そこぬけRPG』 佐藤両々
修羅場のお話。仕事をする人間としての成長が、きちんと描かれていて、好感が持てます。
「ギリギリアウト」 ラムちゃんの方言については、鳥取弁のほかにも、佐渡弁、仙台弁、北九州弁など諸説があるようです。北九州弁で、語尾の「ちゃちゃちゃ」が印象的な児童ミステリーに、加納朋子先生の『ぐるぐる猿と歌う鳥』があります。子供たちが生き生きとしていて、面白いですよ。
- 作者: 加納朋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/07/26
- メディア: 単行本
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (58件) を見る
『うっちゃれ乙女組』 岡田がる
いまだに前髪を立てているOLがいるとは思えないのですが。20代前半のOLと30代後半のOLが、絵柄の上で区別がつかないのも問題だと思います。
「30代オトメ応援まんが」と銘打っていますが、バブル期からOLをやっていれば、間もなく40代のはず。この先どうするのでしょうか。40代を乙女と呼んで悪いわけではありませんが…
『本日休診』 桂武英 及川こうじ
18ページもあるのに、内容が薄いです。
『毎週火曜はチューズデイ』 OYSTER
面白いけど、感想が書きにくい漫画。6Pチーズのネタ、電気ポットのネタ、チュー小企業のネタが面白かったです。
『天使くん』新田にに子
タイム系で唯一乳首出しが許された漫画。
『ミラクル書店』 吉川景都
てんぷらの匂いネタが、喜久治とシンクロ。
『田舎デイズ』 新田朋子
幼稚の園と同じく雪遊びネタ。最後が落し物ネタなのも同じ。ただ、幼稚の園は、たまに降る雪、こちらはいつも降っている雪、おのずとアプローチも違ってきます。
『アサヒ!〜動物園に行こう〜』 吉田仲良
設定は面白いです。ただ、動物の母親がわりという設定と、動物がみんな人語を話せるという設定を、同時に使ってしまうのは、やりすぎの感があります。
次号予告
らいかデイズが連載再開とのこと。むんこ先生、ご出産おめでとうございます。育児と漫画家との両立は、大変だと思いますが、くれぐれも無理をなさらずがんばってください。
『やくみつるのズバリ!!一発勝負』 やくみつる
こんな漫画しか描けない人が、なぜ相撲界のご意見番になれるのでしょうか。
『まんしゅう』 唯洋一郎
「チョコの行方」 類似のネタを以前読んだような気がします。
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/01/26
- メディア: 雑誌
- クリック: 14回
- この商品を含むブログ (3件) を見る