まんがライフオリジナル2018年8月号
まんがライフオリジナル2018年8月号の感想
『ねこようかい』 ぱんだにあ
巻頭カラー
「だいだらぼっち」 夏の空気の色彩がさわやか。
『鬼桐さんの洗濯』 ふかさくえみ
カッパ巻きポシェットかわいい。
まんがライフ2018年9月号
まんがライフ2018年9月号の感想
『紡木さん家の場合』 碓井尻尾
2グループの2ショットのビジュアル的な落差が大きすぎる。
『白衣さんとロボ』 柴
p95 2コマ目で素麺をすすり、風鈴がゆれているけれど、擬音はそれぞれ別のコマに。全部2コマ目に入れると画面も暑いですからね。
p96右 「心頭滅却すれば火もまた涼し」とはいうけれど、比喩でなく心頭を滅却したら必然的に温度感覚も失われる。火もまた涼しは火葬場のイメージ。
p96左 1コマ目で存在を主張するアンテナ。
p97右 1コマ目と3コマ目の扇風機が、となりのヒマワリとシンクロする夏。
p100左 漢字にすると潔いですよね「素麺」。見ているほうも素に戻る。
まんがタイム2018年9月号
まんがタイム2018年9月号の感想
『見上げればいつも妹が』 市川和馬
肩車をしている絵がコマの中で窮屈にならず、むしろ開放感を覚えさせる画面の構成力に感服しました。
背の高い女の子が子供を肩車している図に「なにか既視感が」と思いましたが、美月李予先生の『貴美TALLEST』でよく見た光景でした。
貴美TALLEST (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)
- 作者: 美月李予
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2014/05/09
- メディア: Kindle版
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『となりのレトロガール』 小坂俊史
80年代ラブコメディ?の新シリーズ。
「ぶ厚いあいつ」 四次元は、空間+時間であるといわれても、いまひとつピンとこなかったのですが「どの方向からの引っ越しが可能か」を考えると腑に落ちました。前から、横から、上からというほかに、過去から引っ越してくるパターンもあるというのは、なかなかに説得力があります。確かにその場合は音がしないかも。
「黒いあいつ」 黒電話自体は今でも使えたとしても、32年間も電話料金を払っていなければ、止められていてもやむなし。今考えると、衣類収納のファンシーケースには、どこにファンシーの要素があったのだろう。
「ほどほどに」 ここでの築35年という伏線が、合理性のある舞台装置の仕込みに。
「となりにいるだろ」 あっ、やっぱりタイトルでツッコんでいる。
「超文明」 あの時代の携帯デジタルガジェットは、ゲームウオッチ、ゲーム電卓、ポケコンといったところでしょうか。
「時をかける」 それほど大きくはない1コマ目で迫力あるスペクタルを演出しているところ、圧縮された2コマ目でドラマ性を感じさせるところ、客観的で冷静なオチにつながるところ。密度が高い。
「ふんぱつしたのに」 実際のところ「タイムスリップ 戻り方」で検索しても、あまり有用な情報は出てきません。ただし、この場合における「有用な情報」とは何なのか、うまく定義はできませんが。
「最重要課題」 科学技術が憧れだったのは、このころまでだったのかも。
「もう輝いてないんですね」 楽天的に生きるのが容易だった時代と困難だった時代を繰り返して、現在は「楽天的に生きることは可能であるが、相応の覚悟も必要である」といった状況でしょうか。夏川椎子は1964年〜1986年を生き、今井現は1994年〜2018年を生きる。二人の時間が重なっていないのが、この場合において重要なのかも。その間にある1980年代の終わり、昭和の終わりというのは、文化的にもインパクトがありましたからね。
「ごめん」 2コマ目の陽と4コマ目の陰。その一方で、夏川さんは不安だろうし、今井くんは夏川さんに出会えてうれしいだろうし。
「悩ましいお年ごろ」 タイトルがダブルミーニングだ。
『レーカン!』 瀬田ヒナコ
小袖というのは、現代の着物のルーツにあたる江戸時代までの衣装とのこと。だから、かなりのアンティーク品。
和服に関する知識はないので、小袖と現代の着物との違いはほとんど理解できていないのですが、素人目にも明らかに違うのは、帯を締める高さ。現在の着物では、女性は胸高に帯を締めますが、小袖では男性の帯と同程度のかなり低い位置で帯を締めます。
天海さんの装いをみると、きちんと帯の位置を低く着こなしていて、さすがだなと思いました。
『茨城ってどこにあるんですか?』 真枝アキ
二人が手をつないだ瞬間に、ひょいひょいとベストアングルまで移動し、ベストショットを撮影したのでしょうか。伊佐木さん有能。
ビッグコミックオリジナル2018年9月増刊号
ビッグコミックオリジナル2018年9月増刊号の感想
『まどいのよそじ』
第29回 デザイナー
花輪梨代は「華は無しよ」でしょうか。いまどきのデザイナーは、液タブ?とテンキー?で仕事をするのかな。1ページ目の既視感は、おそらく『よつばと!』のしまうー。
バスの値段がきっかけに。
一千万プレイヤーぞろいながら「へきち」と「かそか」。160ページの下ではズームアップで高まるプレッシャーを表現し、161ページでは顔の向きを同じにして走行を表現。
さらに、最後のページの右上では、遠近法による奥行のある画面で、賞賛の連続攻撃を1コマだけで表現。
まんがライフオリジナル2018年9月号
まんがライフオリジナル2018年9月号の感想
『鬼桐さんの洗濯』 ふかさくえみ
巻頭カラー。
盛りだくさんの内容。夏休みのワクワクや、開放感、充実感といったものが、画面から伝わってきて、誰が読んでも絶対楽しい回ですね。
魔王くんは、一緒に行ってもまぶしくて直視できなかっただろうし、写真を撮るなんて無理だっただろうし。さらに、実質的に女子会なので、居場所にも困ったかもしれません。
『ちぃちゃんのおしながき』 大井昌和
このあいだの朝ドラは、思ったほど扇風機ドラマではなかったようですね。
『のみじょし』 迂闊
孤独じゃないグルメ。
『みっちゃんとアルバート』 森長あやみ
ラストに向けてのさりげない伏線が見事。
『新婚よそじのメシ事情』 小坂俊史
『出会ってしまったツルとカメ』 むんこ
彼がオジキに殴られてしまうのは本意でない。
まんがライフ2018年10月号
まんがライフ2018年10月号の感想
『紡木さん家の場合』 碓井尻尾
「求婚」 菊池さんは人間の器の大きな男前でもあるから、アヤさんの将来の結婚相手は、彼女と比べられて大変だろうなあ。
「鉄則」「宗教」 4コマ目、ノリだけで一家につきあうアヤさん。このフットワークの軽さで運命を変えてきたんだな。
「それしか知らん」 なんだか最終回が近づいているフラグが。
『白衣さんとロボ』 柴
p69 最近はこんなふうに段ボールを閉じることが減りました。布テープは使いやすいし、ふたタイプの箱も多いし。近所の子は、段ボール箱の中にではなく、ロボの頭の中にカブト虫を預けたかったのかも。
p70左 この思いは嘘ではなく、だからこそ白衣のポケットに虫を入れて、いっしょに走っていたのでしょう。でもそれは欺瞞だったとの後悔もあって。
p71右 今年の「夏休み子ども科学電話相談」におけるラッキーカブトムシではなかった。
p72左 あるいは入念に時間をかけて準備した合コンか。
p73右 方向性は違うけれど、キャッチアンドリリース派と飼育派と標本派の争いって、あんまりなかった気もします。ただ、極めてしまうと、ジャングル奥地に踏み込んだり、ショップを開いたり、博物館に勤めたりと、人生が分岐していくのでしょうが。
p73左 現在のテレビに虫は入れにくい。
p74右 漫画神の怒りを知れ!
『キャバはじめました』 忍田鳩子
「猛暑残暑」 これから仕事に突入していくので、「特攻薬」でもあながち間違いではない。しかし、特攻薬で連想するのは、やっぱりヒロポン。
『ねこごよみ』 さわだまこと
「猫じゃ猫じゃ」は、寄席の三味線漫談で唄われることがあります。林家たい平師匠の一番弟子、林家あずみさんも高座にかけています。