まんがタイムオリジナル2015年8月号

 まんがタイムオリジナル2015年8月号の感想
http://www.manga-time.com/link/data/magazine_09.html

ラディカル・ホスピタル』 ひらのあゆ

 「ヤル気」 がん治療は、残存勢力の掃討が勝敗を分けるから、ガンダム的と言えばガンダム的。

『小森さんは断れない』 クール教信者

 卒業式のイベントを丁寧に踏みながらも、卒業式の雰囲気や感興については薄めの描写。
 これは、数百人がそれぞれに主役になる卒業式を描きたかったのではなく、小森さん一人の卒業に、スポットを当てたかったから。主役を、あくまで主役として描くためのテクニックだったように思います。

らいか・デイズ』 むんこ

 「天然オバケ」 オバケにおびえていたのに、今はしっかり煎餅を食っている陽子ちゃんは、かなりの大物。

『みつめるっ!上野さん』 中邑天

 旧暮緋宮別邸のモデルは、天鏡閣でしょうか。
 学芸員の桜木さんのおでこに貼るのは、絆創膏ではなく、「D」の字がふさわしい。

『ばってん×バーテン』 山東ユカ

 福岡弁だから、このタイトルか。作者の地元の強み。
 時期は8月。作中でマッカランを頼んでいるけれど、夏場のウイスキーって、自宅飲みでは厄介だったりします。液温が高く、アルコールの揮発性も高まるので、ストレートで飲むと、本来の味がしないのです。まずいわけではないけれど、別物の味。冷蔵庫にしまうと、冷えすぎて味の立ちが悪くなるし。きちんとしたバーならば、温度管理をしっかりとやっているので、そのような心配はないのですが。

『おかん』 小坂俊史

 「重いのは腰ではなく」 体重に重ねて悪いのは、おそらく、壊れた踏み台を修理して使い続けていること。次は大丈夫と楽観して、より丈夫なものには買い替えない人生のスタイル。
 「使わないもんねえ」 「修理をして使う」精神を引き継ぐ娘。
 「モチベーション」 1コマ目、姉弟で食い違うドキドキの理由。
 「甘い秘密」 埼玉銘菓の匂いがする。小坂先生、確か「鉄剣タロー」の帰りに買っていたはず。
 「なんか薬とかで」 こういう薬の場合、コナン世代とメルモ世代があります。サツキがコナン世代であるのはもちろんですが、恐ろしいことに、おかんも多分コナン世代。歳を取りたくないものです。
 「7月の決断力」 厳しい判定を行う目が、次第に遠くを見るようになっていく。
 「一年前の基準」 テストは上へ、成績は下へ。
 「隠ぺい工作」 有効期限が比較的長かったことが、長期間隠し続ける動機になった模様。
 「両手にムダ」 子供のおもちゃとしてみた場合、マジックハンド1本よりも、マジックハンド2本のほうが、格段に遊びの幅は広がりそうです。対戦できるもんなあ。
 「まあまあのモノなのよ」 財布に入れているか、タンス預金をしているかの違いでしょうか。五十歩百歩ではありますが、それゆえに、似合いの夫婦であるのかもしれません。結婚指輪は、売っても安いと思うけどなあ。
 「広大なスペース」 ホラー映画的な終わり方。