まんがライフ2014年11月号

まんがライフ2014年11月号の感想

『ポイズンガール』 瀬野反人

 3本立て。4ページ+4ページ+2ページで10ページ。
 単に10ページ描くのと比較すると、タイトルバック2つぶん、1ページはネタを考えなくてよいというメリットあり、という毒舌。

『紡木さん家の場合』 碓井尻尾

 49ページと55ページのシンクロ具合にビビりました。
 結ちゃんや菊池さんが見に来ているということは、体育祭は日曜日(または土曜日)開催か。
 それならば「見物の父兄もいるはず」と思いましたが「男子高の体育祭を見に来る親もいないか」などとも思い、「だったら、なぜ休日開催なんだ?」と混乱しました。

『キャバはじめました』 忍田鳩子

 江戸川乱歩カフカ坂口安吾松本清張の並びに、自然に中島らもが出てくるあたり、リアルな読書家だなあという気がします。

『ラジ娘のニュース』 小坂俊史

 とり・みき先生のツィッターこちら)に、先を越された感は否めず。ただし、月刊誌でニュースネタを扱う以上は、当然負うべきリスク。とはいえ、2コマ目と4コマ目に「パニック映画」という単語を配するカチッとした構成は、4コマ漫画ならではの強みと言えるでしょう。
 巨匠とり・みき先生と発想がカブるのは、漫画家としては名誉なことのような気もします。
 巨大な蚊のパニック映画は、以前だと操演が大変で、作るのが難しかったと思いますが、CG全盛の今なら簡単に作れそうです。ただ、CGで何でも作れるだけに、企画のツボを外してしまうと、ぜんぜん客が入らなそうではあります。
 デング熱も、この作品の執筆時よりは、多少下火になったようで、喜ばしいことです。