まんがライフオリジナル2014年2月号
まんがライフオリジナル2014年2月号の感想
リバーシブルバージョンで、後ろから読める2本立て企画あり。
『ちいちゃんのおしながき』 大井昌和
「高揮発性物質」 これで酔っていたら、居酒屋はできない気が。
「チョコに合う酒」 マッカラン18年は1本1万5〜6千円なので、ダブルだと原価2千円近くにはなります。このクラスのモルトを、冬場に氷を入れて飲むのはもったいない。
『だから美代子です』 むんこ
タイトルバックが異様に色っぽい。
『りふじんなふたり』 松田円
「胃の中の彼氏」 ブルガリのチョコレート、本当に1粒1000円するんだ。こちら。高級ブランドって怖いなあ。でも、3個セット3000円でブルガリが贈れるというのは、逆に手ごろ感もあるのか。
「提案」 本命チョコのダブルミーニング。
『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
秋緒くんが熱いところを見せたことで、正式に仲間に加わった感を覚えました。
『とーこん家族』 よしもとあきこ
「終了」 20年に1度のモテ期なら、あと3回はチャンスがある。
リバーシブルバージョン: 貧乏人のイメージする金持ち像。
『カワウソスナイパーピー助』 近藤あやの
『ガンバとカワウソの冒険』で育った世代なので、ニホンカワウソには思い入れあり。
ニホンカワウソが今見つかったら、学術的に大発見ですよ。
- 作者: 斎藤惇夫,薮内正幸
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/09/18
- メディア: 単行本
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『月刊すてきな終活』 小坂俊史
case6:美佳(21)の場合
「リボンの似合う女」 まさかタイトルのリボンが、遺影のリボンだとは。遺影のリボンとのコーディネートを考えて写真を撮るというオリジナリティー。
「真顔ひとつもなし」 この作品の裏に、娘が中学生のときに、事故で妻を亡くし、男手ひとつで娘を育ててきた父親の人生があると考えると、また漫画の味わいが変わってきます。
「ずっと一緒だよ」 母を亡くした娘の「人生何が起こるか分からない」は重い。
「これを残して死ねたなら」 22歳の青年の「プロになろう」も重い。その重さに見合う写真の力。
「よくぞ戻ってきた」 棺桶の中にこの顔が転がっているのも、相当な風景かも。パンクロックと西洋の棺桶は、相性が良さそうですが、日本の棺桶との相性は最悪。
「落差」 9年の人生を凝縮。小坂漫画で母親になるキャラクターは珍しいかも。
「マイケルあとでしばく」 容姿の衰えきる年齢を、作者の年齢より下に設定する自虐趣味。
「思い出の中に」 遺影を飾るような家があり、遺影を眺めて暮らす日々があったという重さ。
「○○の人」 いっそのこと、葬式には10代のころからの遺影を全部並べて、ギャラリーにすれば面白い。参列者も故人のいろいろを思い出すことでしょう。
「悲劇へのカウントダウン」 アバンギャルドな人だったから、こんな前衛的な遺影を残すこともありうるか、と周囲に思われそう。なにせ、この女ですから。ピザのチラシを遺影にする葬式って、アンディー・ウォーホルのキャンベルスープのアートみたいで、現代美術的かもしれません。
「一枚二役」 重いタイトル。自分の遺影でもあり、パラレルワールドでの死ななかった母親の遺影でもある。娘が、自分の人生と並行して、生きられなかった母親の人生も生きるようになるまでの物語。遺影をモチーフにしながら、描かれるのはやはり人生です。