今月のまんがライフオリジナル
まんがライフオリジナル2013年8月号の感想
『おうちがいちばん』 秋月りす
「老後と個性」 山と寺と温泉という趣味までは一致しているのに。
「やさしく改良」 ナスって牛じゃなかったかな。
『晴れのちシンデレラ』 宮成樂
カラスも飼育しているのか。
『セトギワ花嫁』 胡桃ちの
セオリーだと、新聞で事故死を知る→なのに来る→幽霊?→新聞を確認→死んでない、とするべきですが、順番が違ってなんだか雑に。そのぶん展開はスピーディーですが。
『よっけ家族』 宇仁田ゆみ
都会派エコロジストの恐怖。
『ゆにいる』 渡邉
全裸祭。
『よんこまのこ』 重野なおき
「言われたよ」 花マルのスムーズさでは、漫画家が小学校教師に負けるのはやむなし。キャリアの差。
「教えて研究者」 どうなるのか、結果はこちら。
「絶妙な返し」 幼児が、親と先生以外の大人と接する機会があるのは、きっといいこと。
『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
「迷子になりそうです!」を大声で言うところが、アホっぽくて、懲りない感じが素敵。
「消すしかない」 華子さんのほうが宇宙人っぽい顔に。そして人命救助。
「彼の行く先」 アホな子が増える。
『月刊すてきな終活』 小坂俊史
Case2:昭男(58)の場合
オムニバスストーリー4コマ。
ストーリーというものは此処から彼方へと読者を導くものですが、6ページの4コマ作品で、ここまで遠いところに着地できるものだとは思っていませんでした。そのまま長編映画にもできそうな骨格を持っています。長編映画になりそうな6ページなんて、ほんと読んだことなかったよ。
「今実行のとき」 真面目なロマンチスト。妻の表情が、ホップステップジャンプと作品の中で効いてきます。
「空気読めないどころじゃない」 しかしまあ、その段階で父親死んでいるわけですし、そのシチュエーションならプロポーズもなしではない。親父の死因によっては。
「最後のワガママ」 1つの墓にいくつまで骨壺収められるんだろう?
「もう関係ないもんね」 親類縁者に酒飲みがいないので、墓前に酒を手向けた記憶がありません。
「軟弱アウトドア」 散骨は法律が面倒で。死んだあとの死体なんて、ゴミそのものなんだから、その処分や保管にコストがかかる宗教やら行政やらのシステムは、ほんと何とかしてほしいです。詐欺的な慣習といえるでしょう。払う必要のないコスト。もっとも、私は原理主義的無神論者なので、ダライラマからローマ法王まで、坊主から神主まで、宗教家というものは、ひとり残らず詐欺師であるか、誇大妄想のキチガイであるか、だと思っています。宗教や神仏が人知を超える思考をもたらすのなら、量子力学や理論天文学に匹敵する人間離れした思考が、そこになくてはならない。地上の人間の愚かさを、こねて丸めたみすぼらしいものを、天上の宗教の知恵でござい、などと言う連中は駆除すべき人類の恥。
「それ言いたかっただけか」 2コマ目の「仲いいなー」が効いていますね。なんとなく決め台詞を言いたくなるタイプのおじさん。
「2回目のマイホーム」 28年の歴史が、ここでたどられる。
「語り継がれるストーリー」 人生の恥だけど、人生で一番大切だったもの。
「7ケタするんだぞ」 決して怖いだけじゃなくなる死ぬことの意味。
「それは困ります」 実際には、こういうののマニアの男性はいそうですが。死んでもすぐには医者を呼ばないタイプの。
「おつきあい」 いろんな意味がこもったタイトル。冒頭の表情がここで生きる。「はい」が33年の月日を超える。