今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2013年2月号の感想


http://4koma.takeshobo.co.jp/cat04/4409/


ちぃちゃんのおしながき』 大井昌和
 「北国岩手は牛タン処」というところまでは「そうなのか」と思いながら読んでいましたが、「牛タンで有名な岩手の県庁所在地は?」で「えっ?」となりました。牛タンで有名なのは、むしろ「宮城の県庁所在地、仙台」ではないでしょうか。調べてみたけれど、盛岡が特に牛タンで有名ということはないようですし。たぶん仙台と盛岡を混同されているのでは? 単行本で修正されるのかな。


『よっけ家族』 宇仁田ゆみ
 ももかちゃんがかわいい。男性陣が可愛い。そして女性陣がかわいい。オッサンと人妻に萌える漫画。


『野村24時』 板倉梓
 タイトルバックが、かーわーいーいーなー。
 2月3日のコミティア103のカタログ、ティアズマガジンの表紙を板倉梓先生が描かれています。要チェック。


『晴れのちシンデレラ』 宮成樂
 『エデンの東北』の次にミュージカル化するなら、どの作品がいいかと考えていたら、ダントツでこの作品になりました。乱舞するオカメとヒョットコ、ダイエットするパンダ、三条様のアリア。舞台映えしそうです。


けんもほろろ』 ハトポポコ
 「みえない」 4コマ目、ぐるぐる巻きにされながら微笑んでいるのがかわいい。
 「よるとし」 サラッと血涙レベルの暴言。


『せきをしてもにとり』 鈴木2号
 コタツムリから、簀巻きで寝たきりに。状況悪化。


『総理大臣の息子さん』 株本慎之介
 あまり好みの漫画ではありませんが、途中でラジオネタを振って、最後ラジオネタで締めるのは上手いと思います。


エデンの東北』 深谷かほる
 カラーが美麗。そして謎の人格者スズキさん。


『明日もコトコト』 犬上すくね
 犬上キャラは基本美形なので、誰がドッギャーンとくるほど二枚目なのか判別が難しい。


『ゆにいる』 渡邉
 既婚者をいたぶる独身仲居。


『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
 「満喫」 太郎と華子の雪合戦は戦闘力が高すぎて、どの組み合わせで戦っても、巻き込まれた星川さんは多分大惨事に。そして「言ってみたかっただけ」オチは新しい。
 「犬まっしぐら」 碓井漫画における知能指数の低そうなキャラは愛おしい。ゴン太のほかは誰かは言いませんが。
 「あれだ」 4コマ漫画において、絵がコマをまたぐことは珍しくありませんが、無言以外の台詞がコマをまたぐことは割と珍しい。場面の連続性が良く表現されていると思います。
 「相談したらしたで」 1コマ目の右半分だけで、ご褒美に野菜をもらったこと、雪に転んだことが読み取れる親切設計。
 「爆発」 兄のことも星川さんのことも本気で心配している優しい娘。


『よんこまのこ』 重野なおき
 「強制」 るいくん第1回モテ期到来。
 「エッセイなんだ」 私もマザー牧場のバンジー飛びましたけど。自由落下の時間帯がやや怖いという程度ですね。


『とーこん家族』 よしもとあきこ
 「愛の落とし物」 田中さんの10割の愛情表現を想像すると、ちょっと怖い。


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 コロッケとピータンって、どんなメニューだ?
 ドリアンが好きな私はピータンも大好きです。


『モノローグジェネレーション』 小坂俊史
 次回最終回。ちょうど単行本1冊分。最終回ではどんな仕掛けが組み込まれるか。そして、どんな次回作が用意されるか。
 「中学生ひとみ(14)の夜」 ちょっと昭和の中学生っぽい。ハードディスクレコーダーポッドキャストの普及で、こんな光景も多少は珍しくなったのかもしれませんが、中学生が未知の分野の情報収集をしたがるのは、いつの時代も本能のようなもの。逆三日月は、その下に太陽があるという存在感が特別です。かつての小坂先生の読み切り作品に『午前4時』というものがあったらしいのですが、未読です。読んでみたい。
 「ストリートミュージシャン・ニコ(25)の夜」 日曜の昼間に演奏することを想像しただけで謎のプレッシャー。多分、文法を理解しない客が中心になることへの恐れもあるのでしょうね。
 「OLみのり(31)の夜」 常時接続なのに人間関係の希薄化なのか。常時接続だから人間関係の希薄化なのか。
 「女子大生一穂(19)の夜」 フジファブリック『茜色の夕日』的な夜空。静かな作品ながらテーマは重く。星のまばらな街で生きていくことを御の字とするか、コンビニまで車で10分の地で生きていくことを御の字とするか。いずれは決めなくてはならない人生の岐路。
 「小学校教師イツ子(59)の夜」 旦那さんのシルエットは初登場? 次回定年退職か。
 「イラストレイターなのか(33)の夜」 うん、夜が明けると客先が出社してきますよね。自分にも覚えがあります。
 「女社長しのぶ(44)の夜」 アベノミクスバブルのその後も怖い。しかしアベノミクスバブルすら満足に生じないのも怖い。
 「年金生活者ナナ(73)の夜」 後期高齢者目前。「テレビの録画なんて寿命で見られないかもしれないんだ。リアルタイムで視聴するぜ。」というロック魂。
 「中学生ひとみ(14)の夜ふかし」 自分たちも、中学生のころは考えごとをしていたけれど、夜は爆睡する呑気な青少年でした。