なんらかの事情


なんらかの事情

なんらかの事情


 『気になる部分』『ねにもつタイプ』に続く翻訳家の岸本佐知子のエッセイ集。
 この人のエッセイは、日本で一番面白いかもしれません。必読です。
 爆笑あるあるエッセイが、いつのまにか不条理幻想小説に離陸していく絶妙さ。それでいて、圧倒的に面白く、読み口が軽く、お高く留まったところがありません。面白さと深さと軽さの絶妙なミックス。達人というか、天才というか、変な人というか。
 カルミックというのはこれですね。
 『気になる部分』『ねにもつタイプ』もすごく面白いです。


気になる部分

気になる部分


ねにもつタイプ (ちくま文庫)

ねにもつタイプ (ちくま文庫)