コミックいわて2

 岩手県知事責任編集の岩手県まんがアンソロジー第2弾。


『岩手の人』 三田紀房
 岩手の宴会風景。言葉は違うがよく分かる。


『鬼越』 吉田戦車
 ややシュールな歴史説話。ぶっきらぼうな言葉のセンスが面白い。


バンカラの恋』 地下沢中也
 岩手に残るバンカラ校の伝統を、ある意味リアルに、そしてフェアに描く。


『江刺甚句まつり』 池田文春
 リアルで身に詰まされる祭りの準備。


『遠野営業所』 小坂俊史
 やまどり商事の中堅社員、中久保が、遠野営業所で過ごす2年間。
 「謎多き転勤」 スピーディーな展開の中にも伏線を。
 「手書きの辞令」 所長菊池さんによる、なんというスピード人事。
 「座ってるだけ」 外回りをしていれば…
 「そこまでじゃねえよ」 東京から来た人の方が、ときに頭がファンタジー
 「これで6日連続」 木の葉は森に隠せ。森がない時には… (チェスタトン
 「車40分徒歩1時間」 タイトルが面白い。地元民の河童愛。
 「見極めた」 これも後への伏線。
 「ファーストフードの名が泣くわ」 ファーストフードにも麻薬性ありということか。
 「まさかの反応」 前の伏線を生かし切った、キレのあるオチ。
 「軽くても疲れます」 雪国あるある。
 「こんな日だったよ」 東北の3月、決して忘れてはならない月に。
 「あの輪の中へ」 次へと連続した1本。
 「そうですか」 岩手県奥州市江刺区の金津流梁川獅子躍には、横浜道場があるそうですが。
 「営業所の理由」 東京に座敷わらし登場。
 「ふるさと」 中久保栄転。座敷わらしの血脈。遠野は社長にとっても、菊池さんにとってもふるさとでした。


コミックいわて2

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