今月のまんがくらぶオリジナル
まんがくらぶオリジナル2011年11月号の感想。
表紙:盛岡の小坂。遠野の佐藤。神楽の衣装を着ているのは、両々先生の長女さんでしょうか。大小の比較ができない場合、眉毛がまっすぐなのが長女さん、ちょっと曲がっているのが次女さんです。
『けものとチャット』 みずしな孝之
最終回。近年4コマ以外に軸足を移しつつあるみずしな先生、次回作では、どのような題材を「4コマならでは」のものとして切り取るのか、非常に興味があります。
『ベルとふたりで』 伊藤黒介
財布をネコババしたら、「警察に捕まる」のではなくて、「落とした人がとても困る」のだということを、説得の中心に据えたほうがよかったような気もします。まあでも漫画だし。
『ざしきわらしに会いに行こう』 小坂俊史
企画ページ。ざしきわらしが出るという盛岡の宿へ。
いきなりの写真が版権の山。これは絵には描けない。
要するに、こういうのは「ごっこ遊び」のようなものなので、いかにノリノリでやるかが、面白さにつながります。ガチメンコとか、ポジティブ思考とか。その大人げなさもよし。ざしきわらしハイですね。
『行ってきたよイーハトーブ』 佐藤両々
タイトルバック:よく見ると、てんぷら蕎麦とか、かりんちゃんとか、座敷童ちゃんとか、宮沢賢治さんとか、自転車さんとか、いっぱい描きこまれています。
眼鏡橋で銀河鉄道の夜のモチーフになったのは、今は1本だけ残った旧橋梁のほう。きちんと旧橋梁を描いているあたり、分かっているなあと思います。
デンデラ野でオヤツタイム。遠野のオヤツでは、明がらすが個人的なお気に入りです。ゴマ、胡桃、粉、砂糖の素朴な味。ナッツが入ってさっぱり甘く、ヌガー・モンテリマールの日本版といった印象。作っているお菓子屋さんが遠野には多く、次に遠野に行くときには、食べ比べをしてみたいです。
しし踊りのカンナガラは、私も持っています。中野ブロードウェイにしし踊りが来た時に拾いました。
陸前高田。コマ数は少ないけれど、4コマ誌での東日本大震災被災地のレポートは、これが初かも。こうやって作品に残すことが、次のアクションに続いていくのでしょう。