先月のまんがくらぶオリジナル

 まんがくらぶオリジナル2011年11月号の感想


『うちの姉様』 野広実由
 動画配信。最近は、4コマ漫画家の関わった動画のお配信も、増えていますね。大阪学院大学准教授(経済学部)森田健司先生をホストとするポピュラー文化探訪(こちら)とか。ニコニコ生中継の北条晶先生による配信とか。


『オフィスのざしきわらし』 小坂俊史
 最終回。ながびく不況の時代にオーソドックスなダメOL漫画を立ち上げる困難を、やや感じました。立花さんと志咲さんとの役割分担が、もっとキッチリしていても面白かったかもしれません。
 「社のよりどころ」 役員は最後まで他力本願、最後まで無能な役員。
 「不景気時代の遊び」 すげえワンマン社長っぷり。経営がギャンブルである、というのと、ギャンブル(賭け麻雀)が経営である、というのとは違いますからね。
 「2時間遅刻してきてまで」 雇用の安定<<<職場のおやつ。まんじゅうOLの本領発揮。
 「念こもってます」 話題性は十分。うらみつらみを、芸術に昇華させる手腕はさすが。でも「ざまあみろルンバ」は引くわー。
 「100を超えるのに」 すごく働きたい気分が、こんな形で裏目にでるとは。
 「魂が入ってます」「300万部と430個」 2本まとめて、ストーリー8コマ風。周到にミスリードをして、予想を裏切るオチに導くテクニック。全力を込めてストラップに魂を注入するも、全く売れず。全力を傾けずに業務にあたると、暴露本が大ヒット。着地点は違ったけれど、確かに会社の浮沈がかかった立役者ではありました。単行本『オフィスのざしきわらし』も大ヒットといきたいところです。
 「会社というオリの中で」 4コマ漫画のサザエさん時空のなかで、未来永劫、退社→大ヒット→復職を繰り返してくれそう。
 「まだまだ未熟です」 ほのぼの落ちなのかと思わせておいて、辛口に落とす大団円。


オフィスのざしきわらし (バンブーコミックス)

オフィスのざしきわらし (バンブーコミックス)


『鬼畜彼女』 斉藤かよこ
 ゲスト。連載前提の話の組み立てですが、その成否はいかに。
 「無表情に定評ありの鉄面皮女」を、言葉じゃなくて、絵で納得させたいところです。


『社食めしのススメ』 宮嶋聖矢
 最終回。
 つきそいのM先生(森井ケンシロウ先生?)が、せっかく来ているのに、全く活躍しないという構成は、いかがかと思いました。


『ランスカ!』 中島沙帆子
 松風大変身。変わりすぎ。これは話も急展開するか?