先月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2010年3月号の感想


『店長の憂鬱』 碓井尻尾
 「はりきり少女」 店長を焚きつけるアユカワさん。
 「流行」 そのアユカワさんを焚きつけるアオヤギくん。
 「挑戦者たち」 寿司屋マンガならではの名作。アユカワさんがチャレンジャーなのは、よくわかりますが、エビハラくんもチャレンジャー
 「混ぜるな危険」 竜虎相撃つ。第一ラウンド。よく見ると、1コマ目にワインのボトル、2コマ目にワイングラスが。


『しょっぴんブギ』 佐藤両々
 浮かれる悦二くんと、あきれる友人。ここまで浮かれた悦二くんの姿も珍しいです。馬場さんの前では見せないスキを見せ放題。でも、誠実な人柄が伝わってきます。駅のホームで待ち合わせというのも、つつましくていいですね。
 「可愛い」 バレンタインデーの「普通のチョコレート」のおかえしにしては、ずいぶんとたくさん商品券をもらったようで。


『野村24時』 板倉梓
 ツンデレならぬ、デレツンとでも言いたくなる作品。一見ハーレム状態のようでいて、実際の関係性はクール&ドライ。
 「バイトの先輩」 「でんぷ」じゃなくて「でんぶ」では? ちなみに、「でんぶ」は漢字で「田麩」と書くそうです。


『野性のじかん』 カラスヤサトシ
 この作品では、桐くんは異動となっていますが、実際には退社をされるようですね。MOMOの名物編集者として、多くの作品に関わっていただき、おおいに楽しませてもらいました。ありがとうございます。これからの人生に幸多からんことを。
 退社をオープンにしないあたりが、カラスヤ漫画においての、フィクションとノンフィクションのバランス感覚なのでしょう。


『東京眼鏡』 あらい・まりこ
 友美ちゃん、さっそくの主役回。でも、ちょっと動揺が表に出すぎかな。もっと、普段は平気な顔をして笑っていたほうが、メリハリが効くような気がします。
 「友美の冷汗は増すばかり」 3コマ目の「さまして」が、ダブルミーニングになっていて、テクニカル。


『遠野モノがたり』 小坂俊史
 「人知れず失望」 2階からダイブできるほど雪が積もったら、日常生活や雪かきが、とんでもなく大変になるはずなので、これでよかったのでしょう。
 「堂々とはしゃげる場所」 横手市かまくら祭りは、平成22年2月15日、16日にありました。小坂先生は、遠野から上京して、2月14日のコミティアに参加された後、その足で、実際に横手のかまくら祭りに行っています。北条晶先生とご一緒に。そして、現地で佐藤両々先生と合流。やきそばを食べたり、花見だんごを食べたり、はちのこキャラメルを買ったり、男子中学生のかまくらに入ったり、女子中学生のかまくらに入ったりと、いろいろ楽しまれたようです。その様子は、twitterで中継されました。 横手のかまくらのページによれば、本場のかまくらは、「雪を直径3m、高さ2.5mの円筒形に積み上げ、雪が締まるまで数日置いてから中を刳り抜く」そうで、計算すると雪を17.7立方メートルも使います。すごいスケール。
 「寒い通りで」 自分の経験上、やっているのかどうなのか微妙な店って、とことん綺麗か、とことん汚いかの両極端な気がします。客がいるのは見たことない古い店だけど、掃除が行き届いて、ぴかぴかということは、よくありますからね。
 「春になったら」 みどりちゃんは、小坂先生自身が自動車学校に通って、ネタを拾うことを前提としていたキャラのようですが、小坂先生はいまだ入学もされていない様子。もしもみどりさんが、異様に長期間、自動車学校に通うことになっても、漫画だからと気にしないようにしましょう。
 「マイナス10度の日に」 一面の雪景色の中を流れる川、じっくり見てみたい風景です。
 「それぞれのターン」 新キャラ、アヤさん登場。外部から遠野へ来たなのか、遠野から外部に出る日を考えているみどり、ずーっと遠野にいる座敷童子、そして、遠野→外部→遠野とUターンしてきたアヤと、それぞれ遠野を見る視線が異なることろが、興味深いですね。『中央モノローグ線』では住む町の違いによるバリエーションでしたが、『遠野モノがたり』では、遠野に対するスタンスの違いから、バリエーションを生みだそうとしているようです。実に戦略的。
 「くらしの温度」 雪国のつららは、生活の証なんですね。
 「乗らない人たち」 「6:51花巻」って、朝の7時前からお年寄りたちは駅に集まっているのか。なのかの散歩も、朝早いんですね。遠野は、山に囲まれた盆地。山を越えて旅をする人々には、重要な拠点だったのでしょう。遠野駅の様子は、ライブカメラでも見られます。こちら。
 「あいつにうわの空」 座敷童子は、河童と面識があるのか。どんなつきあいをしていたんだろう。
 「もう少しこのままで」 長い冬と短い夏、北国の生活は続く。


『わたしのハテナちゃん』 柘植文
 鴬谷の「よーかんちゃん」ですね。私は一生行きたくないですが。こんなところです↓。